■ 室蘭・日鋼記念病院、診療体制の確保を 緊急要請へ
【2007年10月13日(土)朝刊】


 室蘭、登別、伊達3市の市長と市議会議長が15日、日鋼記念病院(柳谷晶仁院長代行)の診療体制の確保について、異例の緊急要請を行う。同院の相次ぐ診療科の休診、さらに西胆振を担当する救命救急センターが維持できなくなっただけに「住民不安も大きい。地域の要の病院として最大限の努力をお願いする」(室蘭市保健福祉部)と説明している。

 同院は運営する法人の理事長交代問題に端を発し、11月末までに院長を含めた医師10人の退職に伴い、循環器科と脳神経外科が休診。さらに現状のままでは、重とくな救急患者に高度な医療を提供する3次救急を担う救命救急センターの休止が濃厚となっている。

 3市長、議長の要請は、地域医療への影響が大きくなったことを受けた行動。関係者は地域医療の基幹病院に対する地元首長、議会の要請が、医師確保など同院への側面的な支援につながることを期待している。

 同院はこれまで、産婦人科医や脳外科医などの医局引き上げに伴い、地域周産期母子医療センターが休止、救急医療の機能も低下していた。今年2月には3市市長と救急医療を担う市内4病院が、初めて西胆振全体の医療体制を話し合う懇談会を開催した。

 今月19日には、西胆振6市町関係者と7病院、消防が、西胆振医療圏の現状把握を目的に緊急会合を初開催する予定。



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