01年7月、名古屋で選手としてのキャリアを終えたストイコビッチ氏。今度は監督として古巣を初Vに導く |
名古屋の来季監督に94年から8シーズン、名古屋でプレーしたドラガン・ストイコビッチ氏(42)が就任することが12日、決定的となった。セルビアの名門レッドスターの会長を務める同氏は現在、金銭面など条件面を交渉中で、近日中に正式に契約する。
リーグ優勝のない名古屋が悲願達成のために白羽の矢を立てたのは、やはりピクシーだった。関係者によれば、ストイコビッチ氏はレッドスター退団の意思を既に周囲に伝えたという。年俸、契約期間など交渉は詰めの段階に入っており、“妖精”が再び赤いユニホームに袖を通すのは確実な状況だ。
昨季から指揮を執るフェルフォーセン監督は今季で退団するが、名古屋はこの2年でMF本田、FW杉本らの若手が日本代表に招集されるまでに成長。強豪へと進化する基盤は整っている。現役時代は日本代表のオシム監督が指揮したユーゴスラビア代表のエースとして90年W杯イタリア大会のベスト8に貢献。また、名古屋にも天皇杯のタイトルをもたらすなど創造性豊かなプレーで観客を魅了した。「ピクシー」が今度は監督として古巣を初のリーグ制覇へと導くべく、手腕を発揮する。
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