「かぐや」と別れ「おきな」「おうな」 衛星を分離2007年10月13日02時15分 月探査機「かぐや」は12日、二つ目の子衛星(VRAD衛星)の分離に成功した。宇宙航空研究開発機構は、9日に分離した一つ目の子衛星(リレー衛星)を「おきな」、VRAD衛星を「おうな」と名付けたと発表した。かぐや姫を見守るおじいさん(おきな)とおばあさん(おうな)にちなんだという。 12日に分離されたおうなは縦横1メートル、高さ65センチの八角柱の形で、質量約50キロ。月の高度100〜800キロの長円軌道を回る。高度100〜2400キロの長円軌道を回るおきなとともに、12月中旬から、月の重力場観測に使われる。 重い物質がある領域の上空を通ると、子衛星は通常より月に引き寄せられ、軌道が下がる。二つの子衛星が出す電波を日本と中国、ドイツ、オーストラリアにある電波望遠鏡で観測して軌道の上下を調べ、月内部の質量分布を探る。おきなは、かぐやが月の裏側にある時に、データを中継して地球に送る役割も持つ。 かぐやは長円軌道から円軌道に移る修正を続けており、19日にも高度100キロの円軌道に入る。 PR情報サイエンス
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