【10月13日 AFP】ホワイトハウス(White House)は12日、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領が亡命中のチベット仏教最高指導者のダライ・ラマ(Dalai Lama)14世と16日に私的な懇談を行うと発表した。
国家安全保障会議(National Security Council、NSC)のゴードン・ジョンドロー(Gordon Johndroe)報道官によると、会談はホワイトハウスの居住区で非公開で行われるという。
ブッシュ大統領はこれまで、ダライ・ラマと「私的」の形でのみ面会してきたが、これは中国政府の怒りを緩和するためとみられている。
さらに、ブッシュ大統領は17日に米議会で行われる、ダライ・ラマへの「議会名誉黄金勲章(Congressional Gold Medal)」授与式にも出席する予定となっており、今回の私的懇談は中国政府の反発を招く恐れがある。
中国政府は11日、ダライ・ラマへの勲章授与を厳しく非難、正式に抗議したことを明らかにした。
中国外務省の劉建超(Liu Jianchao)報道局長は、「議会名誉黄金勲章の授与に断固として反対し、またダライ・ラマを利用し中国に内政干渉するいかなる国や人物にも強く反発する」と言明した。
議会名誉黄金勲章は崇高な精神的勇気を示した人に授与される。過去の受賞者には、前ローマ法王ヨハネ・パウロ2世(Pope John Paul II)、マザー・テレサ(Mother Teresa)、ノーベル平和賞受賞作家でホロコースト生還者のエリー・ウィーゼル(Elie Wiesel)さん、ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元南アフリカ大統領らが名を連ねる。(c)AFP
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