行政・政治 : 病院改修に財政支援を 知事に要望書提出
更新:2007-10-13 6:00
伊那中央行政組合(組合長・小坂樫男伊那市長)は12日、産科集約化による患者の増加が予想される伊那中央病院(伊那市)について、施設改修や医療機器購入への財政支援を求める要望書を村井仁知事に提出した。
小坂組合長は、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の産科休止に伴い、伊那中央の分娩(ぶんべん)室増設などの施設改修工事に1億円以上が必要になると説明。「4人の産科医で年間1000人のお産を扱っており、現状でも負担は大きい」とし、県立病院などがない中、市町村運営による病院が地域医療を担っているとして、県の支援を求めた。
また、昭和伊南が指定されている上伊那地方の救命救急センターについて、同地方の救急搬送の約半数を伊那中央が受け入れているとし、伊那中央への指定を要望した。
これに対し村井知事は、要望内容へ理解を示しながらも、厳しい財政状況などを理由に「よく相談させてほしい」と述べるにとどまった。