12日午後9時半ごろ、神戸市中央区下山手通7の市道で、酒に酔った近くに住む男性会社員(44)が「死んでやる」と叫び、妻(44)や息子(16)の目の前で道路に横たわった。男性は同区の男性会社員(25)と男性医師(53)運転の2台の乗用車に次々とひかれ、病院に運ばれたが間もなく死亡した。
兵庫県警生田署の調べなどでは、会社員はアルコール依存症だったといい、妻らとは一時的に別居して同市長田区の実家に戻っていたが、いったん妻らの家に帰る途中だった。道に横たわった会社員の手を息子が引っ張ったが、間に合わなかったという。
同署は、ひいた車の運転手2人について、立件できるかどうか慎重に検討している。【竹内紀臣】
毎日新聞 2007年10月13日 2時00分 (最終更新時間 10月13日 2時02分)