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2007年10月10日

・前原氏がテロ特措法は恒久法を制定すべきと主張 ~党内のコンセンサスを取れない民主党~

テーマ:日本・政治問題

前原誠司の「直球勝負」(40) ~ 日本はテロとの戦いに加わり続けるべきだ ~:前原氏HPより

 (前略)このテロは、ビン・ラディンを主犯とするアルカイダというテロ組織によって実行された。その巣窟となり、タリバンという武装勢力が支配するアフガニスタンに、アメリカは報復攻撃、つまり個別的自衛権を発動した。こうして始まったのが「不朽の自由作戦(OEF)」である。北大西洋条約機構(NATO)やオーストラリアなどは初めての集団的自衛権の行使を行って攻撃に加わり、あるいはアフガニスタンを攻撃するアメリカを支援した。国連の安全保障理事会も、すぐに国連決議1368を採択し、加盟国の個別的自衛権、及び集団的自衛権を確認すると共に、テロは決して容認できない旨の非難決議を行った。

 日本もテロ対策特別措置法を成立させ、今日に至るまで、インド洋に海上自衛隊の補給艦を派遣して、アメリカやフランス、パキスタンなどに対して油や水の補給を無料で行ってきている。民主党は当時、法案審議の際に与党と修正協議を行ったが、「自衛隊を出す場合は国会の事前承認が必要だ」と主張する我が党と、「事後で構わない」とする与党が対立し、結局、修正協議は整わなかったが、洋上給油活動を基本とする基本計画には、民主党も賛成した。

 後にアフガニスタンでカルザイ政権が誕生したが、国連決議1386によってISAF(国際治安支援部隊)が組織され、NATOが中心となってアフガニスタンの治安を維持してきた。OEFもカルザイ政権誕生後、アメリカの個別的自衛権と同盟国の集団的自衛権の行使という位置づけから、アフガニスタン政府の要請によって行われる活動と活動根拠の転換が図られている。


*日本の協力に関わる問題点

 テロ対策特別措置法は、あくまでも時限立法であるが、数度の延長が繰り返されてきた。私は、テロとの戦いには加わるべきだという立場ではあるが、時限立法を何回も延長するという形態には疑問を感じてきた。一般法、あるいは恒久法が、本来のあるべき姿ではないだろうか。同時に、政府の説明責任、情報開示にも、大いなる疑問を感じざるをえない。補給活動は年々減少しているのだが、政府の説明は「抑止効果がでているから」というものであり、その背後にある具体的な説明は一切されてこなかった。抑止効果がでているのであれば、アフガニスタン国内の治安状況も改善に向かっていいはずだが、その兆候は一向に見られない。(中略)


*なぜ、日本はテロとの戦いに加わるべきなのか?

テロとの戦いに加わるべき理由を、主に3点挙げたい。

(1)アフガニスタンにおけるテロ撲滅活動は、国連決議も数次行われたうえで、国際社会が一丸となって行われている。中には犠牲者を出しながら努力を続けている国々もある。国内資源に乏しく、食料自給率も4割を切り、自由貿易で恩恵を受けている日本は、平和な国際環境を築くために主体的に関わるべきである。

また、日本は中東に9割以上の石油を依存しており、この地域の不安定化や混乱は、石油価格の高騰となって日本経済に襲いかかる。だからこそ、この地域や、タンカーの航行路であるペルシャ湾、インド洋の安全・安定は、日本の国益上、極めて大きな意味を持つのである。

(2)アフガニスタンの治安を維持することは、不安定なパキスタン政情の安定にも大きく寄与している。アメリカの世論調査では、最大の敵対国はパキスタンであり、現にテロ組織を国内に野放しにしているのではないかと懸念も根強い。しかし、ムシャラフ大統領はイスラム国家でありながら、何とかパキスタンもテロとの戦いに関与し続けようと努力している。日本はパキスタン海軍にも大量の油と水を提供しており、日本が抜けることはパキスタンのみならず、OEF参加国に大きな痛手となる。また、パキスタンは核保有国であり、パキスタンの政情が不安定になれば、核の技術や核関連物質が拡散し、テロ組織に核が渡る可能性が高まる。現に北朝鮮の核開発は、パキスタンの科学者・カーン博士の「闇のネットワーク」に助けられたことを忘れてはならない。

(3)日米同盟関係は、日本の外交と安全保障の基軸である。日本の安全保障において、インテリジェンス(情報)やミサイル防衛・戦闘機・イージス艦などの装備は、好むと好まざるとに関わらず、アメリカにおんぶに抱っこである。また、アメリカと強固な同盟関係にあることによって、北朝鮮の核開発問題、中国の台頭、そして韓国・アセアンなどとのより信頼感のある関係維持に対処することが出来よう。これを安易な対米追従と忌み嫌ってはならない。もちろん、アメリカの要求にすべて応えるべきだなどと言うつもりは全くない。筋の合わない要求、例えばイラク戦争には毅然と反対すべきであるし、戦後占領されたままの基地や航空管制権の返還は、主体的に進めていかなければならない。

以上のように、情報公開や説明責任は政府にしっかりと求めながらも、日本の国益、世界の安定のために、日本はテロとの戦いに加わり続けるべきだと、私は考える。


 民主党の元代表である前原氏のHPに掲載された文です。ご存知の通り民主党は、現在テロ特措法の延長に真っ向から反対の立場を取っており、小沢代表もそれを明言しています。首相交代の混乱もありましたが、民主党の反対の影響で一時的に現在派遣されている自衛隊は、来月以降からの活動停止を余儀なくされてしまいました。ところが前代表という立場の人が、一方ではこのような文書を発表する。いったい民主党という政党はどうなっているのでしょうか。

 長文の為かなり省略していますが、この前原氏の文は至極真っ当な内容です。当Blogで何度も指摘している、なぜテロ特措法の延長が必要なのか、米国との良好な同盟関係が必要なのかその理由が日本の国益という立場からもそっかりと説明されています。

 さらにその一方でテロ特措法に反対する小沢代表は、政権を取ったらアフガン国際部隊であるISAFへ自衛隊を派遣すると明言しました。ISAFは国連安保理決議によって創設されている部隊で、現在はNATOが指揮をとる実質的な戦闘部隊です。この発言に驚いた人も多いのではないでしょうか。閣僚などからもこの発言に対して大きな疑問の声が上がっていますが、同じく国連決議で活動が評価されているOEFで、実戦部隊ではない補給艦による後方支援はダメだが、ISAFによる武力行使はOKであり憲法違反ではない。これを理解できる人はいるのでしょうか?

 仮に、自衛隊が補給した燃料がイラク作戦に参加した米艦船に使われた可能性があり、それが憲法違反の可能性があると言うのであれば、その点だけを厳格に規定した修正案や対案を民主党も作ればよい。それもせずに、とにかくダメであるの一点張り。でも実戦部隊である地上軍への参加はOK。そうかと思えば、テロ特措法なんて一時的な法律ではなくて恒久法を作って日本の国益の為にしっかり国際貢献すべきという人がいる。もう滅茶苦茶で何が何だかわかりません。

 とてもじゃないですが、こんな政党に政権をまかせるなんてことはできません。まず党内のコンセンサスを取るという最低限のことをしてから議論の場に出てきていただきたい。民主党内でコンセンサスが取れているのは、”自民党の法案にはとにかく全て反対しなければならない”強烈に伝わってくるのはこの一点のみです。

以前の記事でも書いたことがありますが、民主党は再分裂するべきです。未だに党内でバラバラの意見を持っており、それを平気で各自発表したり発言する。そんなレベルの政党が日本の最大野党で次期政権を狙っているというのですからため息が出ます。

 

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参考書籍:

民主党はなぜ、頼りないのか 不毛の二大政党制の根源を探る
田村 重信
4880862126


石破茂・前原誠司ほかが集中講義!日本の防衛 7つの論点 (別冊宝島Real)
黒井 文太郎
4796647899

コメント

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■無題

自己本位と責任転嫁が民主党のポリシーなんだし、支持しているメンツを見ればメチャクチャな党なのは当たり前。

「オキナワを中国の自治区にします」とも言ってたな、この党。だから琉球土人は民主党を支持してるのかw

■前原は

なんで民主党にいるんだろう・・・と思います。
どうやって自分のなかで折り合いをつけているのかまるでわかりません。
彼の今後の活躍に期待したいですね。

■無題

なんというまともな意見……。
そろそろまともな議員たちで新党作ってくれないですかね。世論も追従してくれると思います。
 
しかし小沢は本当にダブスタを平気でやりますね。こんなんが次期総理になったら日本という国がなくなりそうで怖いです。

■無題

総選挙になれば、民主党の左派は、踏み絵を踏まされる事になるな。
九条教の人達から見れば、小沢君の考え方は、全く受け入れられない物だろうからね。
エセ左翼の小沢君は、政局でも狙って、左派を切りたいんだろうな。なにしろ、のどから手が出るほど欲しかった保守票が、今は目の前に転がっているからね。
ただ、売国マスコミが小沢おろしを始めてるから、総選挙前に党首交代になるな。

■無題

ともあれ民主党の数少ない良心であるところの前原氏には逆風に負けずに存在感をアピールしていって貰いたい。

■某所でもいってたけど

なんか最近の民主党は勢いがあるというよりも調子に乗ってる、もしくは勘違いしてるとしか思えない。
見ていてマジて゛不愉快です。
それでも、前原みたいに真っ当

■しまった

失礼。
書き込んでる途中で間違えて投稿してしまいました。
続きです。

それでも、前原みたいに真っ当なことを言うのもいるんだなあ。
そうかと思えば、自民党にも媚中売国奴がいるし。

某所でもいってたけど、いっそ自民も民主も一旦解体して愛国政党と売国政党で再編して欲しい。

■無題

うーん・・・前原氏は対北外交で福田首相に安倍路線から転換しろとか言ってるし、そんなに誉めそやすような人とも思わないけどな。
民主党はテレビに出てくる議員と、陰にいる旧社会党の議員ではぜんぜん違う上、政策が固まっていないのに、テレビに出るのは右派系の人が多くて、ゴマカしていると思う。
例えば、小沢代表がISAFというが、旧社会党の人達はどう考えているのかわからない。
一言で言えば、無責任な政党だ。

■政治と金

政治資金で、1円以上の領収証が必要だとか議論されていますが、与党が「1円以上の領収証の添付を義務づける」と提案したら、民主党は反対しそうな気がしてなりません。

■無題

こいつは売国党の人間なのか?
わかりにくすぎる。

愛国政党と売国政党で再編成、
という意見に賛成w

■新聞社の言い分

民主党は自民党系、社会党系、民社党系、民主党になってから入党した人がいるのでまとまるはずがない。と二三年前N新聞社の人がいっていました。選挙後A社の人も言っていました。
新聞社の人はこんなことを電話したら平気でいうのに、新聞には書かない、どう思います。

■石油の中近東からの輸送

石油を中近東からタンカーで輸送しているがこれの安全について民主党はどう考えているか。と民主党の東京本部に過日質問したらマニフェストに書いてないから返事できないといった。
石油が安全に日本に入ってくることに、民主党は全く関心がない。おそらく中近東から石油が輸入されていることを民主党は知らないのではないかといわれても、しょうがないとと思う。

■ガラガラポン

 民主党の前党首と現党首の意見では、微妙にスタンスの違いを感じる。

 小沢の国連中心主義は、国連が実質的に戦勝国の利益擁護団体に過ぎない事を考えると、戦後の世界体制の象徴である国連の手先として動く事が、平和憲法の神髄と言うことになる。

 是は日本にとって、唯々、負け犬に徹すると言う事だし、自国民の生命財産や利益の擁護より、世界平和を優先する=戦勝国の利益を優先すると言うことだから、幾ら世界平和を唱える9条擁護主義者にとっても、ぶっ飛び過ぎて居て受け容れられ無いだろう。

 この前原の発言も、一見親米追従、国連中心の様に見えなくもない、しかし、小沢より、拠り現実的だから「マトモ」に聞こえるのだと思う。

 しかし、よく考えてみると、前原の主張には一貫した「芯」の様なモノを感じない、党内の事情から未だ明らかにしていないだけなのかも知れないが、非常に判り難いのは事実だと思う。

 民主党は元々3派の寄せ集め、自民党は改革、守旧、売国(リベラル?)の3派に分裂し、その面子が次第に明らかになっている最中だと思います。

 この6つのグループが利害や理想で各々合従連衡をする機会があれば、二大保守政党と売国派=親特ア勢力の集合の3つの政党に成るのではないか、芥溜めの様なサヨク政党の中には社民、共産、公明と言った利害が利害が似通っている連中を一纏めにしてくれたら、判り易くって良いんですが(嗤)、銭金が絡むと、利害が似ている事自体が争いの種になりますからね、纏まらないでしょうな。

■堀北真希 密会映像流出

堀北真希 密会映像流出
堀北真希に密会映像があったと情報を入手
http://horikita10.cocolog-nifty.com/blog/

■無題

私は、考える。恒久法による國際貢献と、民主党内の旧社民党系の議員を除いた賛成を取り付ける努力が、政府に求められていると思う。

■媚米=善なんですか?

前原は靖国には反対ですし北朝鮮に援助は賛成ですよ。
正直言って小沢や菅が親中なのに対して
前原は小泉や安部などと同じ売米右翼なだけの気がします

■無題

どんなご意見のあなたにも、ぴったりの法案を提案できる。
それが法案のデパート民主党2.0。

■無題

前貼(その他)が何で民主にいるか。
自民に移った後で、チルドレンみたいに公認外されたら落ちちゃうからです。
今は民主にいることで、一応労組の票も入るが、自民に移ったらその票が入らなくなるからです。
要するに自民に移った後の、当確の自信がないからです。

■無題

前原なんて保守票の客寄せパンダにしかすぎない。

■無題

バカウヨがチキン過ぎてワロタwwww

■↑

バカチョウセンウヨがキタwwww

■民主党は老害党になりそう

小沢は自分が同意する案に賛成しない人間は離党させる構えのようですし
もし前原が離党を期に落選するような真似があったら
本当に国民のレベルが問われる事でしょう。

■無題

 民主が政権とったところで、党内の意見がうまくいかず直ぐに政界再編でしょうね。

■無題

民主党分裂は無いでしょ?
上位下達、上の言う事は絶対の統制された政党。
いろいろ言ったところで、トロイカの言う事には逆らえない。
メール事件みたいに潰されるからね。

所詮は血盟結社の日本支部でしかありませんよ。

■無題

私はネット上の事情に詳しくないものですが

右翼⇔左翼

ではなく

右翼⇔朝鮮左翼

という構成なのですか?

■無題

山口組が民主応援…参院選で直系組長に通達
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_10/t2007101135_all.html

■無題

>>井上さん
日本限定で言うならば
左翼・リベラルというのは基本的にマルキストで
戦後日本は、共産主義によって占領されるべきだったと主張し
現在も反米、反国家、敗北主義によるロシア・中国・朝鮮への従属を目指す人たち。

右翼と言われるのは、安部首相が就任した債に
民主党などが「国家主義」「復古主義」と攻撃したのに見られるように
国家や軍隊を肯定的に捉え、個々人のあり方を唱える人。

ウヨクやネットウヨクと呼ばれるのは、大抵が下品な言葉遣いで
一般利用者の嫌悪感を煽る目的がある工作員とされる。

■左翼

基地外左翼ブログ復活!!

左翼教師がファビョル!ファビョル!ファビョル!

http://blog.livedoor.jp/poppo_oota/

■無題

上田清司氏は、知事をやっている場合ではない。

県民としては複雑だけど。

知事立候補の際に民主党から距離をおいたのは、こうなることを予測していたのだろうか?

■小沢と前原

前原は外国人参政権に肯定的であり、民主党の代表に就任したとき
自身のサイトのプロフィールから部落開放同盟との関与を示唆する記述を削除した事がある
小沢とは相対的にましという程度です

■Meとやらの正体

>Me
>>右翼と呼ばれるのは、大抵が下品な言葉遣いで一般利用者の嫌悪感を煽る目的がある・・
 ふ~ん、なら、お前が上品な言葉遣いで、一般利用者の共感を得る事を目的とした真正保守を気取ったバカなんか?

 それとも、
>>右翼と云われるのは、安倍首相が就任した際に、民主党等が「国家主義」「復古主義」と攻撃したのに観られるように、国家や軍隊を肯定的に捉え個々人の在り方を唱える人。
 と言っている処から観て、単なる脳内お花畑のスカスカのスポンジ頭に過ぎないか。

 どっちにしても井上さん、間違いなく云えるのは、こう云う奴が、日本をダメにしている張本人なんですよ、ナンセ、何もしなければこの平和な状態がずっと続く事を全く疑っていない、彼等の目指しているのは、端に「明日も同じ」日本を維持することだけ、その為には、国を売り飛ばす事を党の綱領に掲げたママの民主党を支持する事にもナンの疑問も持てないんダカラ。

 彼はオカラ頭の民主党支持者です。

■無題

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■続報

2007/10/12 続報

ある地方議員の方に、バーターの件を直接訊いてみました。
…やはり確度の高い話のようです。
ただ、先日(9/19)は野党からバーターを持ちかけたように書いてしまいましたが、
与党側からだったのか、野党側からだったのかは実際のところ不明ですね。
こればかりは、その話の場にいた人(誰?)でないと分からないでしょうね。
どちらであろうが「参政権で手打ちにしよう」いうことで合意したのなら両者とも同罪ですよ。

そうこうしているうちに、テロ特措延長は間に合わなくなり、今は新テロ特措法に話が移っているわけでして。
新テロ特措法の対案を民主党は色々ひねっているようですが、
これだけ党内で迷走してて本当に出すつもりなのかな?と。
民主が良い対案出せぬまま与党案に応じて、その後外国人参政権とバーター、なんてこともあり得るわけですし。

http://www.geocities.jp/sanseiken_hantai/

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