2ちゃんねらー「薄気味悪い」 神戸新聞不思議なネット感覚2ちゃんねらーの死者追悼は、軽い、ゲーム感覚、おまけに薄気味悪い。これだけ言われて黙っていられない「ねらー」は多かったようだ。神戸新聞が2007年10月11日のコラムで述べた感想を巡って、2ちゃんねるが祭り状態になっている。きっかけは、2ちゃんねるの有志が、飛び降り自殺した私立滝川高校(神戸市)の3年生の男子生徒を悼んで同校で献花したことだった。 2ちゃんねらー追悼献花を呼び掛け2ちゃんねらーの「まとめサイト」に掲載された献花の報告 男子生徒の自殺を巡って、同級生が次々に悪質な恐喝未遂容疑で捕まったことから、2ちゃんねるで誹謗・中傷の書き込みが増えている。そんな中で、2ちゃんねるの有志が「一番大切なのは追悼の気持ち」とスレッドに書き込み、誘い合わせて滝川高校で献花することを呼び掛けた。その結果、同校によると、9月30日の日曜日、趣旨に賛同した2ちゃんねらーら計約30人が訪れて献花した。 神戸新聞もこの日、担当記者が訪れて取材したが、10月11日になってコラム「ハーバーだより」に、「ネットが介する違和感」という記事が掲載された。そこでは、指定時刻に献花した20人ほどの動機の紹介とともに、記者の「感想」がつづられている。記事の冒頭で、「『2ちゃんねる』の呼びかけに応じただけです」という集団からの返答を紹介して、次のように献花者の動機について述べている。 「参加者の多くは冒頭のような、ネットを介した軽いものだった」 さらに、間接的な表現で、動機が「ゲーム感覚」であることを示唆。そして、最後にこう締めくくった。 「見ず知らずが一同に集う『違和感』。事件をめぐる匿名の誹謗中傷はネット上で今も止む気配がない。いじめと容易に結びつくその薄気味悪さが、ずっとぬぐえずにいる」 「その薄気味悪さ」の「その」が何を指すかはっきりしないが、記事の題名から言っても、ネットについての指摘である印象が強い。 「新聞を読んで献花に行くのは素晴らしいがネットだと軽薄なのですか?」「ネットは絶対悪じゃないと困る、既存メディアの難癖キターw」 などなど。「これは気味悪がられるのはよく分かる」との書き込みもあったが、少なくとも最初のスレッドには、記事への反発の声が多かった。 「服装もみなきちんとしていた」こうした逆襲に、神戸新聞はどのように反論するのか。J-CASTニュースが、広報担当者を通じて書いた記者などへの取材を申し込んだ。しかし、この担当者によると、「掲示板に議論があっても、答える立場にありません」とのことだった。その理由として、「記事をどのように感じるかは読者の受け取り方であって、一つ一つコメントすることではないからです。新聞紙面に載ったことを通じて、読者にお伝えしています。過去にもコメントしたことはありません」と説明した。 記事では、2ちゃんねるの書き込みを見た滝川高校地元の住民から「ゲーム感覚ではないか」と不安の声が上がり、学校側が献花指定日の部活動を中止し、警備員を増やしたことも紹介している。すると、滝川高校も、「ゲーム感覚」とみて、記者のように「薄気味悪い」と感じたのだろうか。 このことを高校側にぶつけると、徳元啓男(ひろお)教頭は、J-CASTニュースに対し、「そんなことはありません」として、部活動中止などの理由を次のように説明した。 「献花者が何人来られるか分からなかったからです。もし、1000人も来られ、混乱したらいけないと考えました。校門前は道路なので、万が一の場合、交通整理も必要と考えて警備員を2人から5人に増やしました」 献花を呼び掛けた2ちゃんねらーは、スレッドや別に用意した「まとめサイト」で、抗議活動ではなくあくまで追悼のためだと説明。「犯人探しやもめごとなどはご遠慮ください」と呼び掛けている。さらに、喪服や黒を基調にした服を着ることや、なるべく公共交通機関を利用し路上駐車を止めること、未成年者は事前に保護者に伝えること、などの注意事項を挙げている。 実際、2ちゃんねらーらによる献花の様子は、どうだったのか。それに対する徳元教頭の話はこうだった。 「事前に献花の呼び掛け人の方から電話連絡があり、『(献花用の)シートを持っていく』というので、『本校でテーブルを出します』と伝えました。当日は、この方から『ありがとうございます』とお礼があり、服装もみなきちんとしていました」
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