「非常な名誉と」ノーベル平和賞受賞のゴア氏、賞金寄付へ
2007.10.12
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20:33
JST
- CNN/AP
地球温暖化対策に取り組み、今年のノーベル平和賞を国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)と共に受賞したアル・ゴア前米副大統領(59)は12日、受賞の報を受け「非常な名誉。我々は地球の真の危機に直面している。気候変動は政治的な問題でなく、人類に対するモラルと精神的な挑戦の問題である」と強調した。AP通信が報じた。
同氏はまた、受け取る賞金500万スウェーデン・クローナ(約9000万円)の全額を、自らが設立した気候変動問題の解決に尽力する超党派的な非営利組織団体に寄付する考えを示した。
米国内では来年の大統領選でゴア氏を担ぎ出す動きも表面化しているが、同氏は出馬の可能性を否定している。
ノルウェーのノーベル賞委員会はゴア氏らへの授賞理由について「人為的な気候変動について、その問題点を広く知らしめ、この問題への対応に必要な基盤を築くために努力した」と地球温暖化に対する問題提起の姿勢や、解決に向けた努力を評価した。温暖化防止対策に消極的なブッシュ米政権への間接的な批判とも受け止められる。
米ホワイトハウスの副報道官はゴア氏受賞について「もちろん、非常にうれしい」と述べた。