東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

みとり、夜間看護に加算 新型老健施設の介護報酬

2007年10月12日 20時38分

 慢性疾患の高齢患者が長期入院する療養病床を転換して、来年4月から創設される新型の老人保健施設などについて議論する社会保障審議会の分科会が12日、開かれた。厚生労働省は新型老健施設の介護報酬について、独自の新体系は設けず、みとりをした場合などに既存の老健施設の介護報酬に加算する方式を提案した。

 ほかに加算の対象となるのは、一定の医療サービスが必要な人を入所させた上で、夜間も看護職員を継続的に配置することなどとした。

 ただ委員からは「転換は医療から介護に負担を移すことであり納得できない。市町村の財政状況をみれば新たな負担には賛成できない」(自治体首長)などと、新型老健そのものに反対する意見や「療養病床でも、みとられずに亡くなる人がいる。老健に転換して尊厳あるみとりができるのか」という批判的な声もあった。

(共同)
 

この記事を印刷する