日常生活では、どんな店屋の主人でもしごくあたりまえに、ある人が自分がこうだと称する人柄と、その人が実際にどういう人であるのかということを区別することぐらいはできるのに、わが歴史記述ときては、まだこんなありふれた認識にさえも達していないのである。それは、あらゆる時代を、その時代が自分自身について語り、思い描いた言葉どおりに信じ込んでいるのである。 『ドイツ・イデオロギー』
070521
■ [memo][documents] 『慰安婦至急募集』の広告

これまた頻出トピック。強制徴用否定説の傍証として頻繁に掲げられることの多い慰安婦募集広告。画像はこちら。
http://f.hatena.ne.jp/sakuneko/20061017072902
http://f.hatena.ne.jp/sakuneko/20061017072904
この資料を使ってたとえば『こっちの証拠は無視ですか。』@ver.360は以下のように述べる。
これらは韓国の、慰安婦を批判するサイトに「強制的に連れて行った証拠だ!」として一時期Upされたものである。
ところが鬼の首でもとったようにこの画像をUpした韓国人は日本語がよく理解できなかったのであろう。
どう考えても通常の「募集」広告である。
その点を指摘されたのか、画像はしばらくして削除された。
韓国人の自爆が、図らずも強制性を否定する証拠を世に出してしまったのである。
同様の主張はあまたみかけるが、この理屈は、現在の日本の路上でキャバクラの募集広告をみかけたので、今の日本で拉致強姦はない、という結論を導くことに相同である。同時に募集広告に謳われた内容だけから実際の待遇や支払いについて知ることはできない。また、この広告を引用しつつ”300円→高給だった”とする主張もある*1。こうした主張に対する反論はたとえば『都市伝説・慰安婦高額報酬説(追記)』@誰かの妄想を参照にせよ。またどの時点であったか、ということと派遣先の慰安所の場所に依存して実働内容・俸給はさまざまである。
慰安婦募集のチラシの件
(1)
「軍」慰安婦急募
行先 ○○部隊慰安所
募集資格 年齢18歳以上30歳以内****
募集期日 10月27日**11月8日**
出発日 11月10日頃
契約員待遇 本人面談*****決定*
募集人員 数十名
希望者 左記*********
京城******町195
朝鮮旅館内
光*2645
(許氏)
・写真の説明に1944年10月27日~とある(ハングル)。
(2)
慰安婦至急大募集
年齢 17歳以上23歳迄
勤先 後方○○部隊慰安部
月収 300円以上(前借3000円迄可)
午前8時より午後10時迄本人面談
京城*******20
今井紹介所
・写真の説明で1944年7月26日~とある(ハングル)
*は判読できなかった部分。
朝鮮は、他の日本軍占領地に比べれば、比較的物価が安定していました(それでも1941年12月を100として1944年には150ほどになってますが)。
月収300円は、朝鮮の物価基準では相当高額です。ただし、勤務地も朝鮮でない場合、関係のない話です。前借金は朝鮮で払われますが、月収は勤務地で払われます。
では、1944年7月ごろの占領地域の物価指数を見てみましょう。
「日本軍政下のアジア」p179「日本金融史資料昭和編」第30巻より孫引き
1941年12月を100として、グラフより目視で概算した値。括弧内は、300円の内地換算額。
・マラヤ: 5000( 6円)
・ビルマ: 3000( 10円)
・スマトラ: 1000( 30円)
・北京: 500( 60円)
・ジャワ、ボルネオ: 300(100円)
この慰安婦がどこで働いたかによるでしょうが、必ずしも高額だったとは言えず、同様に薄給だったとも言えません。募集地域がどこであったかが鍵ですが、これはちょっと難しそうです。
(2007/5/9追記)
慰安婦募集のチラシにある月収300円ですが、これは手取りか売上かがよくわかりません。1937年の資料にある慰安婦の契約書には、「賞与金:揚高の1割とする(但し半額を貯金すること)」(従軍慰安婦関連資料修正1,p50)などとあるので、同様の契約であり、月収が揚高を指すとすれば、実質手取りは30円になります。
無論、チラシを好意的に解釈すれば手取り300円ですが、この手の広告を好意的に解釈するのが危険なのは今も昔も同じでしょう(ネトウヨの主張では、女衒が酷い行いをした、はずなので、この広告内容が誠実であると解釈するのは自己矛盾だと思うんですがね・・・)。
*1:従軍慰安婦の報酬(キーワーード化予定)も参照にせよ→http://ianhu.g.hatena.ne.jp/kmiura/20070518/1179450559
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- 10/12 14:13 アルメニア人虐殺を非難決議 古沢襄
- ... 慰安婦問題が然り、今回のアルメニア人虐殺を非難する決議案などは、第一次世界大戦中のことである。それが今、唐突にでてくるのは何故か。 ... 反日中国人社会や反日韓国人社会を背景にして慰安婦決議を主導した同じ構造がある。 だが、米国とトルコは同盟関係を ...
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- 10/12 12:24 アルメニア人虐殺の非難決議
- 慰安婦非難決議をしてきましたが、これについても史実の検証は全く不十分であると考えます。 ...慰安婦非難決議では日本もアメリカに対して何らかの対抗策を取るべきでした。日本政府はアメリカの犬みたいでみっともないです。 補足:YOMIURI ONLINEに「「虐殺」非難決議で ...
お答えする前に、少々確認したいのですが、lunakkoさんがこうだ、と想定していらっしゃるのはたとえば「朝鮮で徴用された慰安婦が、前借金を朝鮮で借うけ、そののちたとえば勤務地であるビルマで就労し、その月給は朝鮮で受け取る」というようなことでしょうか。』
---------------------
- この日本人捕虜尋問報告にある内容は1944年のビルマにおけるものである。1943年のマンダレー駐屯地慰安所規定によれば、慰安所の利用には軍票を使用することになっている
- ビルマ方面で使用された軍票は、太平洋戦争開戦当初は海峡ドル軍票、後にルピー軍票が加わり、1943年からは南方開発金庫券、通称:南発券(厳密には軍票ではないが、軍票同様に使用された)
- 日本人捕虜尋問報告にある料金制度の「兵 1円50銭、下士官 3円、将校 5円」は、南発券での支払いである
- 「これ等の軍票は何れも在来の現地通貨と等価で流通せしめているが、日本円とこれ等軍票並に各地域の軍票相互間の関係は差当り日本と南方諸地域間並に諸地域相互間の自由な資金交流を認めぬ建前であるため、一般的な交換比率は決定していない」(中外商業新報 1942.4.18)
http://ameblo.jp/scopedog/entry-10030549652.htmlから抜粋。
---------------------------
最後の部分が特に重要です。どうおもわれますか?』
そもそもビルマと内地で「貨幣価値」が変わることはないし、(ようするに一円を一ルピーに換算できるから)反対に変動性なら円の価値が相対的に上がるんで、これも問題なしと考えます。あなたの引用してらっしゃるブログ主さんは、「かといって、駐屯部隊に支給される給料が上がったわけではないと考えられるので、」。と書いておられますが、仮にそうであるならば、外地で軍票により給料を貰っていた兵隊さんの給料も激減しているはずですね。月給にして、今のお金で2万円以下ですね。そんな事実はありますか?慰安婦の給料だけが激減したと考えるのがおかしくありませんか?実際に、文 玉珠という慰安婦は、内地に2万6千円(当時の価格で一億円を超えます)の返金を求めて日本政府に対して裁判を起こしていますね。「自由な資金交流を認めぬ建前」であるならば、内地への貯金は不可能ではないですか?また、あなたの主張が正しいならば、38円以下の薄給(あなたのソースブログより)で2万円を越す貯金をためるのに必要な年月をお答えください。』
私は専門家ではないので、交換比率の部分を私の生活を例に書きながら考えてみます。私はドイツに住んでユーロで給料をもらっています。ドイツで暮らしている分には、ユーロと円の為替レートはあまり関係がありません。円が今の半分ないしは2倍の価値になったとしても、ユーロで給料をもらい、ユーロで買い物をしている私には影響が少ないからです(日本の食品の値段が変わる、などはあるでしょうけれど)。
さて、私が日本の家族に送金するとしたらどうなるでしょうか?為替レートの変動に応じて私が同じ額を送金していても、円の価値が半分になっているのであれば、二倍の円を送金することが可能です。逆に円の対ユーロ価値が二倍になったら、半分の円しか送れません。したがって、こちらから送金した額は、確実に交換レートに影響されるのです。
さて、ビルマで使われていた南発券について考えてみましょう。南発券と内地の日本円の交換レートは、1対1、ということに公式にはなっていました。しかしながら、南発券を内地の日本円に交換することはこれまた公式にできないことになっていました。これは昭和17年に閣議決定がなされています。文書は国立国会図書館のアーカイブで見ることができます。
南方経済処理ニ関スル件(議会ニ於テ必要アル場合進ンデ説明スル要旨) 昭和17年1月20日 閣議決定
http://ianhu.g.hatena.ne.jp/kmiura/20070524/1180034040
もちろん先の抜粋部分(中外商業新報 1942.4.18)も同じことを言っているのですが、要するに同じように円といいながらも、交換することのできない円だったのです。だとしたら、円と南発券を交換したいと考える人間は、ブラックマーケットで交換することになります。交換する同士で相場をにらみながらレートを決定することになります。この場合、なにが相場を知る参考になるかというと、たとえば今の時代でいえば、マクドナルドのビッグマックがいくらか、ということでしょう。ドイツでビッグマックが4ユーロ、日本で200円だとしたら、1ユーロはだいたい50円、というような感じです。私が引用したScopedogさんの考察は、ビックマックではないですが、物価指数の比較からこうした交換レートの相場を推定しているわけです。
そこで私が疑問に思い始めたのは(上のお返事から察するにLunakkoさんも同じ疑問を持つと思います)、だとしたらなぜ文玉珠さんは、内地に2万6千円送金することができたのでしょうか?そこで私はいろいろネットを眺めてみたのですが、どうやら外地にいる慰安婦や兵隊さんは、戦時郵便局という特別な郵便局に貯金していた、ということなのです。文玉珠さんが貯金していたのも、画像ででまわっている預金帳簿をみれば「戦」という記号があることからもわかるように戦時郵便貯金です。そして、この戦時郵便局に貯金した南発券の円は(私はこれ以上調べていませんが)閣議決定や中外商業新報を参考にすれば、ためることはできるものの内地で引き出すことはできなかったのです(この部分は確認が必要です)。南発券とほかのさまざまな軍票(朝鮮ではまた別の軍票が使われていました)もまた、交換が禁止されていましたので、文玉珠さんが朝鮮の家族に送金した、というお金もまた同じことなのでしょう。そもそも国策として、内地の日本円をインフレから防衛しつつ、外地で戦争に必要な物資を購入するためにじゃんじゃん南発券を刷っていたのですから(発行高は1942年12月に4億6326万円だったのが、44年末には106億2296万円、45年8月には194億6822万円と急増)、こうした交換禁止は当時の大蔵省としてはあたりまえのことだった思います。
なお、文玉珠さんが終戦時残高2万6千円のうち、2万円以上が1945年4月から6月の3ヶ月間の貯金です。1941年12月を100としたときに1944年末の時点でのビルマの物価指数は10000だった、とのことなので、このおそるべきインフレに応じて、花代も上昇したことがうかがえます。こうしたことから、scopedogさんの試算(半期ごとの文玉珠さんの送金額をその時点でのインフレ率で換算しています)に従えば、2万6千円という文玉珠さんの送金額(すなわち貯金残高)は内地の日本円にすれば1000円ぐらい、月あたりコンスタントに30円ぐらいだったということになります。(このパラグラフはhttp://ameblo.jp/scopedog/entry-10031729317.htmlを元にしています)。
なお、軍人・兵隊の給料についてですが、このことについては私はほとんど情報がありません。上で述べたように兵隊さん達は給料を戦時郵便局に貯金していたとのことなので、南発券を報酬としていた、と思われます。当然インフレのおありを常に受けていたことが予測されます。当時の政府がそれに対応して給料を調整していたかどうか、これまた私にはわかりませんが、南発券発行が軍事行動の一部として考えられていたという背景を考えれば(軍票の栞、という冊子をグーグルしてみてください)、軍はさらなる南発券の発行を促し、与えられる給料もその場所のインフレに応じてローカルに上昇していたのではないか、と思われます。
なお私は朝鮮人の従軍慰安婦が貯めた給料で家をたてた、という話もみかけたりするのですが、私はそのソースが気になります。特に、その慰安婦がどこの慰安所にいたのか、という点です。』
ひょっとして、円の価値と、物価の関係をご存じないですか?円の価値が半分になると、物価も連動して変わるのですが?
一本百円のジュースが物価の変動で一本二百円になれば、給料も倍になるのです。相対的価値は変わりませんね。
先ほど私の書いた、「そもそもビルマと内地で「貨幣価値」が変わることはないし、(ようするに一円を一ルピーに換算できるから)反対に変動性なら円の価値が相対的に上がるんで、これも問題なしと考えます。」は、理解していただけて無いのでしょうか?
さて、ビルマで使われていた南発券について考えてみましょう。の段落に対する返事
何故、南発券を内地の日本円に交換する必要があるのですか?ビルマでは、南発券しか使えません。
仮に、「円と南発券をブラックマーケットで交換すること」になった場合、支払われる円が少なくなるといいたいのですよね?
では、何故、さらに少なくなった円を内地に送金して、当時の2万円以上を貯める事が出来るのですか?
この場合、なにが相場を知る参考になるかというと、のコメントに対する返事
Scopedogさんの考察された、ソースが手元に無いので教えて欲しいのですが、このブログには
>実際、日本軍政下のアジア―「大東亜共栄圏」と軍票/小林 英夫のp179によると
>ビルマの物価指数のグラフが表示されており、プロットがないため正確ではないが、
>1941年12月を100として1943年12月がおよそ2000程度である。
とあります。
このプロットが何を資料にして、どのようにまとめられたのか教えてください。
また、当時の軍の給料と、慰安婦への支払額の変化も教えてください。
この数字が無ければ、ただの推論であり、何の根拠もない数字になってしまいますので。
kmiuraさんは、当然調べられたのですよね?
そこで私が疑問に思い始めたのは、のコメントに対する返事
>そして、この戦時郵便局に貯金した南発券の円は(私はこれ以上調べていませんが)閣議決定や中外商業新報を参考にすれば、ためることはできるものの内地で引き出すことはできなかったのです(この部分は確認が必要です)。
南発券のというのは、円ではないですよ。軍票ですので、その地域の通貨単位です。
http://www1.neweb.ne.jp/wa/note/16.htm参照
確認が出来ていないなら、推測ですよね?
実際は、日本が負けるまでは引き出すことが出来たのでは?
日本が軍票の無効を宣言したのは、日本が負けたのでサンフランシスコ講和条約において「債務の放棄」をしたためです。
この話と、「慰安婦が高給取りであった」こととはなんら関係ありませんね。
実際に内地の通貨である円で2万円以上貯めているのですから。
何度も言いますが、交換レートが変われば、物価も変わります。
1円=1ルピーが、1円=20ルピーになれば、今まで1ルピーで買えていたものが20ルピーになります。
この場合においても、給料が軍票で支払われていたのであれば、1円の給料の人は、20ルピーもらえます。
それを、物価が変わったのに、1ルピーしかもらえないと勘違いしているからおかしくなるのでは?
その理論だと、前にも書いたように、「外地で軍票により給料を貰っていた兵隊さんの給料も激減しているはずですね。」となるのです。
これに対する返答をお願いします
南発券とほかのさまざまな軍票・・・のコメントに対する返事
軍票の性格からいって前半部はそのとおりです。戦争時の軍票の発行は別に珍しくもなんともありません。
文玉珠さんの貯金について、何度も書きますが、給料は円で固定です現地の物価が上がれば、いくらインフレになろうとも、1円に対するルピーの価値も変わります。
1円=1ルピーが、1円=10000ルピーになれば、慰安婦の人には10000倍のルピーが支払われます。理解していただけますか?
同じ軍の管轄下にあるのに、慰安婦の給料だけは変わらずに、軍人だけはちゃんと給料が値上げされてたということですか?
あなたはscopedogさんのブログを全て鵜呑みにしていますが、scopedogさんの理解が間違っているとは考えた事がありますか?
あと、前のコメントに書いたのですが、「前借金は朝鮮で払われますが、月収は勤務地で払われます。」のソースをください。
以下、参考資料です。
1944年の貨幣価値です。警察官(巡査)の初任給が45円でした。
http://www8.plala.or.jp/shinozaki/s19-1944.pdf
現在の警察官の初任給は約20万円です。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/saiyou/keisatsu/keisatu.htm
■米軍がレポートする慰安婦の実態■
米軍情報部は、北ビルマのミチナ慰安所で収容された慰安婦からの聞き取りをもとに、以下のような報告書を残している。
女性たちはブローカー(および経営主)が、300~1000円の前借金を親に払って、その債務を慰安所での収入で返還している。経営者との収入配分比率は40~60%、女性たちの稼ぎは月に1000~2000円、兵士の月給は15日~25円。[1,p270]
慰安婦たちは、通常、個室のある二階建ての大規模家屋に宿泊して、・・・・寝起きし、業を営んだ・・・・彼女たちの暮らしぶりは、ほかの場所と比べれば贅沢ともいえるほどであった。
慰安婦は接客を断る権利を認められていた・・・・負債の弁済を終えた何人かの慰安婦は朝鮮に帰ることを許された[1,p275]
また、ビルマのラングーンで慰安婦をしていた文玉珠さんの手記では、その生活ぶりを次のように語っており、米軍のレポートを裏付けている。
「支那マーケットにいって買物した。ワ二皮のハンドバッグと靴をわたしのために買った。母のためにもなにか買った。将校さんたちに連れられてジープに乗って、ぺグーの涅槃像をみに行った・・・・ヤマダイチロウ(日本兵の恋人)と大邱の母の無事を祈って帰ってきた。」[1,p276]
「慰安婦の戦場の性」、秦郁彦、新潮選書、H11.6』
最後に引用された秦さんの本の抜粋ですが、次のような批判があります。読んでみてください。
http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/~knagai/2semi/shiraisi.html#2
>実際に内地の通貨である円で2万円以上貯めているのですから。
公式には1円=1ルピー(南発券)ということで、貯蓄額は一見2万円になるのですが、このレートで交換することはできなかったので、意味のない数字です。また、これが「預け合い」を使った軍用手票乱発、地元j経済収奪のメカニズムそのものです。』
●まず、最初に、「前借金は朝鮮で払われますが、月収は勤務地で払われます。」のソースをください。
●次に、38円以下の薄給(あなたのソースブログより)で2万円を越す貯金をためるのに必要な年月をお答えください。
●次に、論点のすり替えはやめてください。
現在の議論は、「慰安婦が高給取りであったか否か」ですよね?
長々と書かずに、慰安婦の給料が低かったという証拠を出してください。
●>公式には1円=1ルピー(南発券)ということで、貯蓄額は一見2万円になるのですが、このレートで交換することはできなかったので、意味のない数字です。また、これが「預け合い」を使った軍用手票乱発、地元j経済収奪のメカニズムそのものです。
物価はまったく関係がありません。理解できますか?
公式には1円=1ルピーというのは、物価の上昇前のことです。
何度も書きますが、1円=1ルピーが、1円=10000ルピーになれば、慰安婦の人には10000倍のルピーが支払われます。理解していただけますか?
そうでなければ、20円くらいの給料の兵士さんは暮らしていけないでしょう?少し考えればわかりますよね?
●>最後に引用された秦さんの本の抜粋ですが、次のような批判があります。読んでみてください。
読みました。で、あなたは何が言いたいのでしょう?ここで、白石秀人さんが、秦さんの本を批判しているから何なのでしょう?これが、慰安婦の給料と何の関係が?
●その批判の秦さんについて書かれている部分についての私の見解(白石さん自身の思想で書かれていた部分は省きます。意味が無いので)
>。「民間業者」という言葉ですが、この言葉が適切なのか?
これに関しては、当時の募集広告がいくつか知られていますね。いずれも「民間業者」です。ソースが欲しいなら言ってください。ブログに上げますので。
>「生活及び労働の状況」の中で、「欲しいものを購入するお金はたっぷりもらっていたので、彼女たちの暮らし向きはよかった」とあります。これが、秦氏らの引用するところですが、一方、「報酬及び生活状態」の中では、「多くの楼主は、食料、その他の物品の代金として慰安婦たちに多額の請求をしたため、彼女たちは生活困難に陥っていた」とあります。どちらが、本当でしょうか。
慰安婦が欲しいものを購入するお金はたっぷり貰っていた。←高給取りということですね?
「多くの楼主は、食料、その他の物品の代金として慰安婦たちに多額の請求をしたため、彼女たちは生活困難に陥っていた」←慰安婦が高給取りでないと、「楼主は、食料、その他の物品の代金として慰安婦たちに多額の請求」ができませんよね?
>慰安婦の生活状況については「経営者は衣服、必需品、奢侈品を法外な値段で慰安婦に売って、余録を得た」とされ、「暮らし向きがよかった」は消えています。
搾取した経営者が悪いということですね。法外な値段のものを買える慰安婦は、やはり高給取りですよ?
●最後に、「もうちょっと勉強してから反論してください」。「私の書いた文章を読んで理解してください。」お願いします。』
A0503204480 →A05032044800』