
ノーベル平和賞、気候変動問題でIPCCとゴア氏に
2007.10.12
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18:02
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- CNN
(CNN) ノルウェーのノーベル賞委員会は12日、今年のノーベル平和賞を、地球温暖化問題に取り組む、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)とアル・ゴア前米副大統領(59)に授与すると発表した。
ノーベル賞委員会は、気候変動問題を「多くの人々の生活を変化させて脅かす」だけではなく、「地球資源を巡る国家間の紛争に結びつく」として、地球や国家が直面する重大な問題だと指摘。
IPCCとゴア氏の活動について、「人為的な気候変動について、その問題点を広く知らしめ、この問題への対応に必要な基盤を築くために努力した」と、地球温暖化に対する問題提起の姿勢や、解決に向けた努力を評価した。
上院議員時代から環境問題に取り組んでいたゴア氏は、これまでに著書「地球の掟」や「不都合な真実」を出版。「不都合な真実」は同名で映画化され、今年2月にアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した。
副大統領を務めたクリントン政権時代には、京都で開かれた地球温暖化防止京都会議(第3回気候変動枠組条約締約国会議)に出席して、京都議定書の採択を働きかけていた。
IPCCとゴア氏には、賞金1千万スウェーデン・クローナ(約1億7900万円)が贈られ、等分する。授賞式は12月10日、ストックホルムで行われる。