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山陽市民病院を統合 市、「小野田」に来年3月 '07/10/12

 山陽小野田市は十一日、多額の負債を抱える山陽市民病院(同市厚狭)を来年三月に小野田市民病院(同市東高泊)に統合すると発表した。厚狭郡、小野田市の両医師会、山口大医学部付属病院(宇部市)との連携などで医療水準の維持に努めるとしている。

 計画では、小野田市民病院は山陽小野田市民病院に改称。山陽市民病院の入院患者約六十人を優先的に受け入れ、職員約七十人は市長部局などへの配転で雇用する。統合後は当面、両病院間を結ぶ無料バスを運行。跡地は医療機関に優先的に売却する方針だ。

 市病院局によると、山陽市民病院は一九五三年に開院。一日あたりの外来患者数は昨年度が百三十八人で、前年度に比べ百十二人減った。負債は昨年度決算で九億四百万円。前年度より七千百万円増えた。市は返済のため昨年度、二億九千五百万円を一般会計から繰り入れている。

 市の新病院建設構想検討委員会は九月、両病院を統合して新病院を建設するなどの中間答申案を提出。市は統合を進め、新病院を建設する意向だが、新病院の具体的な計画はない。今回の統合では、市は住民説明会を四回開いた。(桑田勇樹)




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