式典にJA幹部・国会議員 伊豫商事関連会社2007年10月12日09時00分 岡山市の紙製品卸会社「伊豫(いよ)商事」(破産手続き中)の役員らによる巨額詐欺事件で、同社の関連会社が01年に買収したゴルフ場の開所式に「全国農業協同組合連合会兵庫県本部」(JA全農兵庫)の副本部長(当時)が出席して祝辞を述べていたことがわかった。また、この関連会社の飲料水製造工場の落成式には、民主党の牧義夫衆院議員(愛知4区)が出席していたことも判明。伊豫商事側が全農や政界とのパイプを強調することで、金融機関に対する信用力を高めようとした疑いもある。 関係者によると、関連会社は01年に設立された「大喜」。社長の西田嘉幸容疑者(48)=詐欺などの容疑で再逮捕=は設立直後、有名歌手らが経営に行き詰まった仙台市太白区のゴルフ場を買収し、「ビックライザックカントリー倶楽部(くらぶ)」として開業した。 大喜を傘下に置く伊豫商事専務の大島敏昭容疑者(59)=同=は、ティッシュペーパーなどの販売で取引していたJA全農兵庫に幹部との面会を要請。対応した副本部長に「ゴルフ場を始めるので、来賓として祝辞をしてほしい」と依頼したとされる。 当時の副本部長は朝日新聞の取材に対し、「大島さんに普段対応していたのは部長や課長だったが、どうしても面会したいということだったのでお会いした。最初は出席をお断りしたが、強く頼まれたので引き受けた」と話している。副本部長はその後、本部長を務めて退職した。 さらに、大喜は群馬県嬬恋村にミネラルウオーターの製造工場を建設。03年に催された工場の落成式には牧議員が出席し、工場内部を見学していたという。 牧議員は落成式への出席を認めたうえで、「知人の依頼で出席した。出席者は100人ほどで、農協関係の人もいたようだ。大喜とは過去も現在も関係はなく、なぜ私が呼ばれたのか分からない」と話している。 PR情報この記事の関連情報社会
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