2007年10月12日 10時24分更新
救急車を呼んだ妊婦が次々に受け入れを断られた問題を受けて、県の担当者や医師が産婦人科の救急医療の体制強化について話し合う会議が開かれ、出席した荒井知事は県立病院での救急対応の勤務に開業医にも交代で加わってもらうという対応策について医師側に協力を求めました。
橿原市の県医師会館で開かれた会議には、荒井知事や県立病院の産婦人科の医師、それに開業医など32人が出席しました。
救急車を呼んだ妊婦が次々に受け入れを断られた問題を受けて、県は先月、産婦人科の救急医療の体制を強化するため、救急患者が集中している県立医科大学附属病院などでの勤務に開業医にも交代で加わってもらうという対応策を示しました。
11日の会議は非公開でしたが、出席者によりますと、会議の冒頭で荒井知事が県が示した対応策について開業医に協力を求めたということです。
そしてこの後、開業医が都市部に偏っている中でどのように医師を確保して勤務のローテーションを組むのかといった検討課題が話し合われました。
会議について荒井知事は、「開業医から予算や運用について具体的な質問が出されたので、問題意識を共有してもらっていると感じた」と話していました。
一方、県産婦人科医会の齋藤守重会長は会議のあと記者会見し、「報酬や労働条件などさまざまな検討課題があるが、できるだけ協力していきたい」と述べました。