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【スポーツ】

「反則はうまかった」 王者・内藤ら、亀田に苦言

2007年10月12日 朝刊

劣勢に肩を落とす亀田大毅(手前右)。後方は勝利を確信して両手をあげる内藤=11日午後、有明コロシアムで

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 世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチが十一日、東京都の有明コロシアムで行われ、試合前に挑発を繰り返した「亀田三兄弟」の二男、大毅選手が判定で敗れた。世界王座奪取日本人最年少記録更新に挑んだ一戦は反則や荒っぽさが目立ち、対戦相手の内藤大助選手をはじめ関係者が苦言を呈する後味の悪いものになった。

 判定負けが濃厚になった最終12回、内藤選手ともつれて倒れた後も、頭を殴り続けて1点を減点された。その後も相手を抱え上げて投げ落とす悪質な反則を重ね、さらに2点減点。元世界王者の畑中清詞氏も「自分のジムの選手の相手だったら、ガンガンに抗議しているよ」と語気を強めた。

 内藤選手によると、大毅選手はクリンチした際、レフェリーに分からないように目を突いたり、太ももを殴ったりする違反行為もあったという。十五歳上の王者は「反則はうまかった。顔に当てる練習をすればもっと強くなるのに」と未熟な挑戦者を皮肉った。

 

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