首都圏600駅で自動改札障害 通信に不具合か2007年10月12日12時14分 首都圏のJRと私鉄、地下鉄の駅で、12日午前4時台の始発から、自動改札機が動かないトラブルが相次いだ。トラブルがあったのは、あわせて600を超える駅にのぼる。電車の運行に影響はなかったが、通勤ラッシュ時で混乱を招く恐れがあるとして、JR東日本が約500駅の自動改札を開放するなど鉄道各社は、問題のない改札機も素通りできるようにした。各社とも午前10時すぎには、ほぼ復旧。日本信号製の改札機に原因があるとみられ、関係各社が原因を調べている。
日本信号によると、トラブルが起きたのはJRや私鉄など十数社合わせて約670の駅に設置した約4400台。 自動改札機は、通過時にICカード乗車券などから読み取った乗客の情報を、集中管理するサーバーに送ってやりとりする仕組み。 JR東日本のSuica(スイカ)系のサーバーと、私鉄各社のPASMO(パスモ)系のサーバーは別々だが、双方で同じトラブルが起きている。日本信号製の自動改札機に内蔵された通信機能に、不具合がある可能性があるという。 JR東日本によると、横浜、川崎、大宮、浦和など、日本信号製を導入する189駅の自動改札機が、始発時に電源を入れても起動しなかった。山手線など、都内各駅の自動改札機は、オムロンか東芝製で、トラブルはなかった。 JRは、スイカやパスモの利用者が降車駅で改札から出られなくなるなどの恐れがあるとして、午前6時ごろから、首都圏約500の全駅の自動改札機を開放。定期券利用者が大半の時間帯でもあり、目立った混乱はなかった模様だ。 自動改札機とサーバーとを結ぶ通信回線を一度切り、自動改札機をネットワークから切り離した状態で再起動することで、午前7時50分ごろから順次復旧した。新宿駅など主要ターミナル駅では、ICカード乗車券利用者の対策として、午前10時過ぎまで開放措置を続けた。 首都圏の私鉄や地下鉄各社などでつくるPASMO協議会によると、加盟各社では、日本信号製が3050台使われていた。ほぼすべてが起動しなかったとみている。 自動改札機のトラブルは、06年12月にもJR東日本管内で発生。この時も日本信号製だった。日付変更時にプログラムの不具合が発生、1日午前0時から終電までの間、スイカ定期券など一部の利用者が改札機を通過できなくなった。 PR情報この記事の関連情報社会
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