横浜市神奈川区の市立小学校の男性校長(57)が、父兄や地域の人たちに配布した「学校だより」(10月号)で表題を「うん子」とするなど不適切な文章を載せたことが五日、明らかになった。保護者らから市教育委員会などに厳しい批判が寄せられているという。
学校だよりは、表題を大きな文字で「うん子」としている。その内容は「はい」という気持ちのよいあいさつが児童から返ってこない現状やあいさつの必要性を説明。その一方で「(児童に)『分かったのかな』と聞くと『うん』。もう腹が立ってきて『うん、じゃなくてはいでしょ』と言うと、やっぱり『うん』。おまえは『うん子』かと怒鳴りたくなるわたしのこの気持ち分かってもらえますでしょうか」と書いてある。そのほか児童に対して「どついたろかという気持ちになってしまいます」などという不適切な表現もある。
この文章に保護者らから「子どもたちがかわいそう」「安心して子どもを任せることはできない」などと批判が相次いでいるという。
この問題は五日の市会決算特別委員会でも取り上げられ、仁田昌寿氏(公明党)が「人権意識に欠けた内容。適切な対処を求めたい」と質問。押尾賢一教育長は「誠に遺憾で不適切。実態を調査し、適切な対処をしたい」と述べた。中田宏市長は「言葉をわきまえて教育にあたっていただきたい」などと語った。
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