図書館とは、数多くの本や資料を蔵書として保有し、利用者に提供するサービス行う機関であり、本などのメディアが複数の利用者によって共有されている場所であるといえます。
ところが、私たちは普段図書館を利用する際に、「メディアを共有している感覚」を感じることはほとんどありません。 Shizukuは、利用者に「メディアを共有している感覚」を取り戻させることで、利用者間のコミュニティの形成と活性化をサポートすることを目指しています。
このプロジェクトが目指すものは、利用者の貸出履歴情報や利用者が発信する情報を活用し、利用者に“他の利用者とのつながりを創る”機能を提供することでコミュニティを活性化する、利用者主体型の図書館情報システムです。現在は学校図書館を対象として開発を行っています。
このプロジェクトはIPA未踏ソフトウェア創造事業(平成19年度第I期未踏ユース)の支援を受け、筑波大学図書館情報専門学群の学生が開発を行っています。
OPAC(オンラインの蔵書検索システム)上で「仮想貸出カード」と「仮想本棚」を表示します。「仮想貸出カード」は特定の本を借りたユーザの履歴を、「仮想本棚」は特定のユーザが借りた本の履歴をそれぞれ表示します。
利用履歴情報と日本十進分類などの図書館固有の情報を複合的に組み合わせて分析を行い、趣向が近い利用者をサジェストします。 類似ユーザの「仮想本棚」を見ることで、同じ興味分野の新たな本の存在を知ったり、そのユーザにメッセージを送り興味分野の話題を交換したりするなど、図書館の本を媒介としたコミュニケーションが生まれるきっかけとなります。
ユーザの作成した様々なテキスト、画像や動画などの作品をデータベースに保存し、OPAC(オンラインの蔵書検索システム)で検索・閲覧できるようにします。 この機能により、図書館が情報提供だけを行う場ではなく、ユーザが情報発信できる場となります。
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