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滋賀・高島の犬飼育施設建設:市長ら座り込み、夜まで騒ぎ続く

 ◇病歴ある犬保護施設反対

 滋賀県高島市で6日未明、大阪市の動物愛護団体「アーク・エンジェルズ」(林俊彦代表)が皮膚病の感染経験がある犬約40匹を同団体の施設内に運び込もうとしたところ、海東英和・高島市長や近隣住民ら約200人が徹夜で座り込んで阻止する騒ぎとなった。同団体は約8時間後に引き揚げたが、同日夜になって林代表らが飼い犬7匹を連れて現れ、再びにらみ合いの状態となった。

 同団体は今年2月、犬の訓練施設があった高島市今津町酒波の土地約2100平方メートルと建物を購入、虐待された犬の一時保護施設の建設を始めた。これに対し、近隣住民らは、衛生面での不安や団体への不信感を理由に、4月から反対運動を展開していた。

 この日午前1時ごろ、犬を乗せた同団体のワゴン車2台が到着。団体側は午前9時ごろ、犬の体力が限界だとして引き揚げた。しかし午後9時ごろ、林代表らが再び戻ったため、署員や機動隊員約50人が出動する騒ぎとなった。林代表らは約3時間後に引き返した。

 同団体は06年、「ひろしまドッグぱーく」(広島市)の閉園に伴い放置された犬を救助し、全国から支援金を集めた。しかし、「使途が不明朗だ」として今年2月、寄付者から支援金の返還を求める訴訟を大阪地裁に起こされている。【近藤修史】

毎日新聞 2007年10月7日 大阪朝刊

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