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セーラー服第1号は平安女学院 福岡女学院より1年早く

2007年10月11日06時10分

 セーラー服を学校の制服に日本で初めて採用したのは1920(大正9)年の平安女学院(京都市上京区)と見られることが、大手制服メーカー「トンボ」(岡山市)の調査でわかった。これまで通説だった福岡女学院(福岡市南区)より1年早い。当時の制服の複製が6日、横浜マリタイムミュージアム(横浜市西区)の企画展で披露された。

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平安女学院が1920年に採用したセーラー服=同学院提供

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国内第1号とわかった1920年当時のセーラー服の複製=平安女学院提供

 同社が社内に設けている「ユニフォームミュージアム」の内容を充実させようと、大正時代に洋装制服を採用した女子校から記念誌などの資料を集めて分析した。

 平安女学院は1875年の創立当初、袴(はかま)主体の和装だったが、平安高等女学校時代の1920年11月にセーラー服を採用した。胸にリボンがついており、白い襟が目立つ。入学希望者が理由に挙げるほど、好評だったという。同学院広報担当の吉田健一さんは「体の線が出ず、優しく身を包むようなデザイン。色は紺だと思うが、濃さはわかっていません」と話す。

 一方、1921年12月に採用し、これまで「日本で最初」とされていた福岡女学院は「私たちは古いものを大事にしていく立場。1番が2番になっても制服への思いは変わらない」としている。

 同社ユニフォーム研究室の佐野勝彦室長は「エリート層の中でも進歩的な動きをしていた学校がミッション系だった。体格や見栄えをよくしたいと、洋服を採用したのではないか」と話す。

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