【10月9日 AFP】(写真追加)アルゼンチン生まれの伝説的なキューバの革命家、エルネスト・チェ・ゲバラ(Ernesto Che Guevara)の没後40周年を記念する式典が8日、キューバのサンタクララ(Santa Clara)とチェ・ゲバラが1967年に殺害されたボリビアで行われた。
首都ハバナ(Havana)から約300キロ東方にあるサンタクララは、キューバ革命のさなかの1958年に大規模な戦闘が行われた場所。またボリビアのバエ・グランデ(Vallegrande)で発見されたチェ・ゲバラの遺骨を、カストロ議長が1997年に埋葬した場所でもある。南米にマルクス主義革命を広めようと活動していたチェ・ゲバラは、1967年にボリビアで政府軍に捕らえられ処刑された。
療養中のフィデル・カストロ(Fidel Castro)国家評議会議長(81)に代わって代理国家評議会議長を務める弟のラウル・カストロ(Raul Castro)第1副議長が主催した式典では、チェ・ゲバラの巨大な銅像の下で欠席したカストロ議長の弔辞が読み上げられた。その中でカストロ議長は、ゲバラを「あまりに早く摘み取られた花」にたとえ「この優れた戦士に尊敬と感謝を込めて敬意を表す」とゲバラの死を悼んだ。
また、会場に設置されたスピーカーからは、1965年10月3日に録音されたコンゴでのゲリラ戦に向かう際にゲバラが書いた別れの手紙を読み上げるカストロ議長の肉声が流れた。
式典にはゲバラの2度目の妻、アレイダ・マルチ(Aleida March)夫人(71)もAleida、Camilo、Celia、エルネスト(Ernesto)の4人の子供とともに出席した。ゲバラは最初の妻であるペルーの革命家との間にも娘を1人もうけたが、妻、娘ともすでに死去している。
最近では、1950年代初頭に若き日のゲバラがバイクで南米諸国を旅した記録が書籍として出版され、「モーターサイクル・ダイアリーズ(The Motorcycle Diaries)」という映画にもなっている。これに倣ってゲバラの息子のエルネストが、地元バイククラブのメンバーとともに真っ赤なハーレー・ダビッドソン(Harley-Davidson)に乗って式典で行進した。(c)AFP/Rigoberto Diaz
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