県立須坂病院(須坂市)が来年4月以降、出産受け入れの休止方針を示している問題で、県会衛生委員会は11日、須高地区の母親らでつくる住民グループが提出した同病院の産科医確保を求める請願を全会一致で採択した。15日の本会議でも採択される見通し。
提出したのは、村井知事に9月下旬、3万3900人余の署名を手渡した「地域で安心して子供を産み育てることができることを望む会」。請願書は、同病院は須高地区で唯一の出産施設であり「お産の取り扱いの存続は、地域で安心して子どもを産み育てるためには欠かせない」と訴えている。
同病院では、産科医2人のうち1人がけがで出産に対応できないとして、来年4月以降、出産の取り扱いを休止する方針を決定。この日の委員会で北原政彦・県立病院課長は「全国的な産科医不足で医師確保は厳しい状況だが、4月以降にお産が再開できるよう、あらゆる手を尽くす」と述べた。