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「虞犯少年」調査規定修正へ 与野党の反発受け警察庁

2007年10月11日08時08分

 警察庁が示した「少年警察活動規則」の改正案に対して与野党などから反発が相次いでいる問題で、同庁は10日の自民党法務部会で、問題とされた「将来罪を犯す恐れのある少年」(虞犯(ぐはん)少年)に対する警察の任意調査の規定について、修正を検討することを明らかにした。自民党側が修正点を示したことを受け、11日の国家公安委員会に報告した上で、部内で修正案を作成するという。

 同規則は、11月1日の改正少年法施行に合わせて同庁が制定を目指している。原案では、警察が「虞犯調査を行うことができる」と明記し、配慮すべき事項や調査の手順などを定める。

 自民党側が求めているのは、虞犯少年に対する調査に関する規定について「特に必要なものに限る」ことや、「調査対象の範囲があいまい」だとして字句の一部を削除することなどの点。

 虞犯少年に対する警察による任意調査権をめぐっては、改正少年法の審議過程で「虞犯の明確な規定がないため、すべての子どもが警察の監視下に置かれる可能性がある」との懸念が与野党に広がり、政府原案にあった規定が削除された。

 任意調査は従来通りできることが確認されていたが、同庁が同規則に規定を「復活」させたことに与野党から「国会審議の過程を無視している」などと反発が出ていた。

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