農薬や化学肥料を使わない農産物や加工食品に付ける「有機JASマーク」の不正使用が後を絶たないため、農林水産省は11日までに、生産農家や食品製造業者らにマーク使用を認定する権限を持つ全国約50の「登録認定機関」に対する初の一斉調査に着手した。ずさんな認定業務が不正使用の一因となっているとみており、違反が見つかれば業務改善命令や登録取り消しなどの厳しい処分を検討する。
消費者の健康志向を背景に有機食品の流通は増えており、国内で生産された有機農産物は2001年度に3万4000トンだったが、05年度は4万8000トンに達した。(18:41)