大毅選手の反則に戸惑いも ボクシング世界戦会場

 世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチが11日、東京都の有明コロシアムで行われ、王者の内藤大助選手が、試合前に挑発を繰り返した「亀田3兄弟」の二男、大毅選手を大差の判定で退けた。やや空席が目立った会場の声援も内藤選手の勝利。だが最終回の大毅選手の反則も手伝って、観客は戸惑いがちだった。
 「実力差を感じた」と、内藤選手に声援を送った東京都の会社員渡会誠さん(32)。内藤選手と同じフライ級で世界王座を狙う3兄弟の長男、興毅選手の名を挙げ、内藤選手のキャッチフレーズをもじって「兄貴のリベンジマッチを“国民は期待している”」と話した。
 大毅選手の応援のため大阪市から駆けつけた下津曲結加さん(19)は「ぐだぐだな試合だった。ボクシングをしてほしかった」と苦笑い。「大毅にはお疲れさまと言いたい」と敗者を気遣った。
 もっとも大毅選手のファンも、最終回に内藤選手を投げ飛ばした行為にはあっけにとられた様子だ。東京都の自営業千葉芳和さん(31)は「反則はよくない」とばっさり。一方で東京都の運転手菅野健太郎さん(33)のように「そういうのが亀田スタイル」と擁護する人もいた。

[ 共同通信社 2007年10月11日 23:17 ]


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