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法廷で2度暴力…厳戒の中、また刑務官殴る 大阪地裁

2007年10月11日12時39分

 大阪地裁の法廷で検察官に暴行してけがをさせた傷害罪で実刑判決が確定し、刑務所へ移送される前に大阪拘置所で暴れて収容室の窓枠を壊したなどとして、建造物損壊などの罪に問われた無職文正博被告(45)の初公判が11日、大阪地裁であった。刑務官10人が取り囲む「厳戒法廷」で、文被告はいきなり刑務官の顔を殴って退廷させられた。刑務官は2週間のけが。検察官暴行の初公判でも刑務官を殴っており、法廷での暴力ざたは3度目。

 この日、文被告は刑務官10人に囲まれて入廷し、手錠を外された直後、「おらー」と叫びながら刑務官1人の顔面を殴り、すぐに取り押さえられた。内田貴文裁判官は即刻退廷を命じた。

 文被告は昨年1月、別の傷害事件などで懲役4年の実刑判決を言い渡された法廷で、男性検察官に体当たりして顔にけがをさせた。その傷害罪でも起訴され、同3月の初公判で今度は刑務官を殴る騒ぎを起こし、翌4月に懲役2年4カ月の実刑判決を受けていた。

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