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少女9人強姦、不定期刑を維持 東京高裁、19歳被告に

2007年10月11日13時57分

 東京都町田市周辺で05〜06年に7〜14歳の少女9人が強姦(ごうかん)されるなどした事件の控訴審判決で、東京高裁は11日、強姦傷害や強制わいせつなどの罪に問われた同市の少年(19)を無期懲役とするよう求めた検察側の控訴を棄却した。阿部文洋裁判長は懲役5年以上10年以下の不定期刑とした一審・東京地裁八王子支部の判決を「軽すぎて不当とはいえない」とした。

 この裁判では、無期懲役の求刑に対して、一審判決が少年法上の有期懲役刑で最も重い刑を選択するにとどめたため、検察側が控訴していた。阿部裁判長は「懲役5年以上10年以下の量刑自体が成年の同種の事案に比べて軽いものであることは否定しえないが、それを回避するために無期懲役刑を選択するのは相当ではない」と述べた。

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