大町市の市立大町総合病院(柳沢温院長)は10日までに、来年3月末まで内科の診療体制を縮小することを明らかにした。内科医5人のうち2人が今年中に退職し、後任医師が確保できていないため。
同院によると、内科の入院病床を患者の退院に伴って段階的に減らし、30床に抑える。また、症状が安定している外来患者には転院して治療を継続してもらい、新患患者は他の医院からの紹介に限る。時間外診察については原則として、同院で治療中の患者の症状が急変した場合に限るという。
同院は大北地域(大町市、北安曇郡)の中核病院でベッド数は230。内科には現在65人が入院し、外来は1日150~180人だという。同院では医師確保のため、大学病院に派遣を依頼したり、地元出身の医師にUターンなどを呼びかけていく。【福田智沙】
毎日新聞 2007年10月11日