ここから本文エリア シェルターへの犬持ち込み、住民200人が徹夜で阻止2007年10月06日 滋賀県高島市で大阪市の動物愛護団体「アーク・エンジェルズ」(林俊彦代表)が建設している犬のシェルター(一時保護施設)をめぐり、地元住民ら約200人が6日午前0時過ぎから、犬約40匹を持ち込もうとした同団体の車2台の進入を阻止するため市道に座り込んだ。同市の海東英和市長らも徹夜で座り込み、同団体は午前9時過ぎ、犬の体調が限界として現場から引き揚げた。
エンジェルズは今年2月、同市今津町酒波の犬の訓練所跡地約2千平方メートルを購入し、施設の建設を計画。地元住民は鳴き声やにおいなどで生活環境が破壊されるとして反対運動を続けている。住民とエンジェルズは9月19日と今月4日に話し合ったが、決裂。林代表が「40頭の犬を6日に搬入する」と通告していた。 住民らは6日午前0時ごろから施設近くで警戒。同50分ごろ、団体のワゴン車2台が到着すると海東市長や県議、市議らと共に横長の看板を掲げて座り込み、「帰れ、帰れ」と叫び続けた。午前9時過ぎ、団体側は車に積んできた犬の体調が限界として現場を離れ、近くの広場に移動。住民らは警戒を続けている。 海東市長は「話し合いで決着がつかず、住民の生活を守るには実力行使以外にない。緑豊かなふるさとを守るため、市も全面的に住民を支援する」と話した。 「アーク・エンジェルズ」は、06年、営業停止後の「ひろしまドッグぱーく」(広島市)で衰弱した犬の救援活動をした。その際に約1億2千万円の支援金を集めたが、使途が不透明だとして、寄付した愛犬家らから返還などを求める民事訴訟を起こされている。 PR情報関西ニュース
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