拉致の独男性ら解放　タリバン兵と交換

　【カブール１０日共同】ＡＰ通信によると、アフガニスタンの首都カブール近郊のワルダク州で今年７月中旬、旧政権タリバンに拉致されたドイツ人男性の技師とアフガン人四人が１０日、約２カ月半ぶりに解放された。ドイツ外務省も確認した。

　ＡＰはワルダク州当局者の話として、人質との交換でタリバンのメンバー６人が釈放されたと伝えた。アフガン政府は７月に起きた韓国人ボランティア拉致・殺害事件の際は、タリバン側が要求した拘束中の仲間の釈放を拒否していた。

　男性ら５人は７月１８日、タリバンに連れ去られ、一緒に拉致された同僚のドイツ人男性が射殺体で見つかった。タリバンは男性らを解放する条件として、仲間の釈放や駐留ドイツ軍の撤退を求めていた。