ラジオ広告部門。
コトバの壁が最大になる部門とも言え、英語圏がやはり強いです。
そんな中、日本からはサントリーの愛鳥キャンペーンがshortlist入り。
---タイトル(クライアント・商品名・広告会社)-----------------------------
・BIRD THEATER(サントリー・愛鳥キャペーン・電通)
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原題は「鳥劇団」。
そのシナリオはこちら。
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SE : 目覚ましの音
男 : ( 刑事アイアンサイド風)
何ごともなかったかのように、いつもの目覚ましが鳴った。
事件は昨夜、悪夢のような結末を迎えたというのに。
男 : 今朝の俺にはエスプレッソの刺激が必要だ。
SE : エスプレッソマシーンの音
男 : しかし、また女のことを思い出してしまった。
私立探偵に私情は禁物…とはいえ
惚れた女が犯人というのはつらいものだ。
SE : 防犯ブザーの音
男 : どこかで車の防犯ブザーが鳴っている。
くもった窓を拭いて
SE : 窓を拭く音
男 : 外を眺める。大丈夫、俺の愛車は心地よさげに朝日を浴びている。
そろそろ出かけるか。ドアに手をかけ外に出ると
SE : ドアの音
男 : 口笛を吹いて重い足取りをごまかした。
SE : 口笛の音(F・O) M : ♪〜ドラマエンディングのM〜
Na : ただいまの出演…。
目覚まし、ツツドリ。(SE:鳴き声)
エスプレッソマシーン、オオジシギ。(SE:鳴き声)
ガラス、ヒクイナ。(SE:鳴き声)
防犯ブザー、ヨタカ。(SE:鳴き声)
ドア、アカゲラ。(SE:鳴き声)
口笛、イカル。(SE:鳴き声)
私立探偵、森山周一郎。
Na : 私たちの暮らしの中に、いつも鳥たちの声がありますように。
サントリー、愛鳥キャンペーン。
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読んでいただくと分かるとおり、
端々に出てくるSE(効果音)が全て野鳥の声だというのが、
このCMの全てです。
簡単に聞こえるようですが、相当大変だったはずです。感服。
企画制作=(株)電通/P=中山佐知子(ランダムハウス)/I=林尚司・巻島英司((株)電通)/C=林尚司((株)電通)・佐藤延夫(大日)/演=中山佐知子(ランダムハウス)/効=柳原利正/録=森田仁人/Na=森山周一郎・VIEVIE
サントリー・愛鳥キャンペーンフジサンケイグループ広告大賞