広島放送局

2007年10月11日 12時43分更新

安芸津病院”病棟数削減を”


広島県の監査委員会は、昨年度、大幅な赤字となった東広島市の県立安芸津病院について、病棟の数を減らして人件費を削減するなど、収益を向上させる抜本的な対策を求める意見書をまとめました。

それによりますと、東広島市安芸津町にある県立安芸津病院は、昨年度、4億4000万円余りの赤字となり、赤字額は前の年より 1億8000万円以上も増えました。
これについて意見書では、医療収入に対する人件費の割合が72.4%と、病院の規模に比べて極めて高く、これが経営の健全化を妨げる原因になっていると指摘しています。
また、入院患者の数も、昨年度は4万1760人と、前の年より 3799人減り、病床の利用率がベッド数を増やした平成3年度以降最低になるなど、収益の大幅な減少につながっているとしています。
こうした現状を受けて県の監査委員会は、現在3棟ある病棟を1棟減らして人件費を削減するなど、収益を向上させる抜本的な対策を早急に講じるよう求めています。