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200Mが得意なスプリンター |
10/08 00:33 |
■東京11R ペルセウスS 3歳以上・オープン(ハンデ) (国際)(特指) ダート 1400m 16頭立
秋の東京三日間開催に、突如として出現したオープン特別。よく考えてみたら、去年までは、秋の中山で施行されていた番組ですね。距離はもともと1800だったのが去年から1200になって、そうか1200なのかと思っていたら、東京に引っ越して距離も1400になって。
来年はまたどうなることかわかりませんが、ペルセウスSの条件変更は、エニフSが京都から阪神に引っ越したこととおそらくセットと考えられます。これで秋のダート短距離路線に、一本の道筋ができたことになります。
ダートの短距離ばっかり番組を増やして、どうしようというのだ? そんな批判もあるかもしれませんが、個人的にはダート1400という条件は大好きなので、今回の番組改編は非常にウェルカムです。
1 1【s】スリープレスナイト 牝3 上村洋行 51 (栗)橋口弘次 1 2【s】ナカヤマパラダイス 牡4 木幡初広 56 (美)二ノ宮敬 2 3【s】トロピカルライト 牡3 松岡正海 54 (美)二ノ宮敬 2 4【s】シンボリエスケープ 牡6 蛯名正義 56 (美)久保田貴 3 5【s】ホーマンアピール 牡7 後藤浩輝 52 (栗)安田隆行 3 6【p】オフィサー 牡5 横山典弘 55 (栗)森秀行 4 7【s】チョウカイロイヤル 牡6 北村宏司 54 (美)中野隆良 4 8【p】アポロノサトリ 牡4 中舘英二 55 (美)堀井雅広 5 9【s】トーセンブライト 牡6 藤田伸二 56 (美)加藤征弘 5 10【s】ワキノカイザー 牡7 村田一誠 56 (栗)音無秀孝 6 11【p】ゼンノストライカー 牡7 菊沢隆徳 56 (栗)藤岡範士 6 12【p】クィーンオブキネマ 牝3 吉田隼人 51 (栗)領家政蔵 7 13【p】ブラックバースピン 牡4 田中勝春 57 (美)手塚貴久 7 14【s】モンテタイウン 牡8 柴山雄一 54 (美)松山康久 8 15【s】メイショウサライ 牡6 秋山真一 57 (栗)増本豊 8 16【?】セイワクリスタル 牡6 田中博康 50 (美)鈴木伸尋
ダート1400はダート1200の延長線上にありながら、はっきりと異なる性格を持っています。それは、差すにしろ先行するにしろ、「タメを作れる馬」でないと1400を乗りきるのは難しい、ということです。とくに東京ダート1400を読み解く上で、「ためるスタミナ」の有無は、致命的に重要なポイントになります。
ここは本命にトロピカルライトを推します。ここ2走はいずれも1番人気を裏切る形になっていますが、距離はそれぞれ1000と1200でした。
トロピカルライトはただ「行くだけ」の馬ではありません。もちろんテンのスピードも一級品ですが、最大の長所は身体を大きく使った「バテにくい走り」にあると見ています。もちろん短距離馬ではありますが、この馬の持ち味が活きてくるのは、よりスタミナが問われる1400でこそ。陸上競技でいえば、100mではなく200mを得意とするタイプだと思うのです。
1000や1200しかないローカル回りが終わって、ようやく帰ってきた中央場所のダート1400で、再度この馬の強さを評価したいと思います。
◎ 3.トロピカルライト ○ 15.メイショウサライ ▲ 2.ナカヤマパラダイス 注 6.オフィサー △ 1.スリープレスナイト △ 10.ワキノカイザー |
マイルと中距離の間の格高レース |
10/07 11:03 |
■東京11R 第58回毎日王冠 3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1800m 14頭立
2002年:(中山芝1800) 1【s】マグナーテン→2【s】エイシンプレストン→3【p】アメリカンボス 2003年: 1【s】バランスオブゲーム→2【s】トーホウシデン→3【s】エイシンプレストン 2004年: 1【p】テレグノシス→2【s】ローエングリン→3【s】ブルーイレヴン 2005年: 1【p】サンライズペガサス→2【p】テレグノシス→3【p】ケイアイガード 2006年: 1【s】ダイワメジャー→2【s】ダンスインザムード→3【s】ローエングリン
一言でいうと格優先のレースです。連対馬のボーダーは「G1連対かG2勝ち」というのだから、へんなG1よりもよっぽど格式が要求されたりします。
今回ボーダーをクリアーしているのは、G1勝ちのダイワメジャーと、G1連対とG2勝ちのあるコンゴウリキシオー。言わずとしれた、春の安田記念の1・2着馬です。あとじつはもう一頭、ストーミーカフェに朝日杯で連対実績がありますね。近走は勝ち負けこそしていないものの、大負けはしなくなっているので、それなりに復調しているようです。ちょっとだけ抑えておくのも良さそう。人気もないし。
1 1【s】ダイワメジャー 牡6 安藤勝己 59 (美)上原博之 2 2【s】ピサノパテック 牡5 北村宏司 57 (美)藤沢和雄 3 3【p】ブライトトゥモロー 牡5 後藤浩輝 57 (栗)石坂正 3 4【s】トウショウヴォイス 牡5 小林淳一 57 (美)小桧山悟 4 5【s】ストーミーカフェ 牡5 中舘英二 57 (美)小島太 4 6【p】エイシンデピュティ 牡5 田中勝春 57 (栗)野元昭 5 7【s】チョウサン 牡5 松岡正海 57 (美)清水利章 5 8【p】アグネスアーク 牡4 吉田隼人 57 (栗)河内洋 6 9【s】トップガンジョー 牡5 蛯名正義 57 (美)和田正道 6 10【s】カンファーベスト 牡8 江田照男 57 (美)佐藤吉勝 7 11【s】エリモハリアー セ7 吉田豊 57 (栗)田所秀孝 7 12【s】コンゴウリキシオー 牡5 藤田伸二 58 (栗)山内研二 8 13【s】ビッグプラネット 牡5 石橋脩 57 (栗)南井克巳 8 14【s】ヴリル 牡6 田中博康 57 (美)国枝栄
コンゴウリキシオーは、今春マイル路線に転じて快進撃がはじまりました。安田記念は前半に脚を使ったぶん、最後はダイワメジャーに捕まりましたが、厳しいペースだったことを思えば負けてなお強しの内容でした。スピードで押しきれる1800はベストの距離で、これまで3戦3勝。ダイワメジャーとは斤量差もありますし、逆転は充分可能だと見ます。
◎ 12.コンゴウリキシオー ○ 1.ダイワメジャー ▲ 3.ブライトトゥモロー 注 8.アグネスアーク △ 6.エイシンデピュティ △ 5.ストーミーカフェ
■京都11R 第42回京都大賞典 3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・外 2400m 10頭立
2002年: 1【s】ナリタトップロード→2【s】ツルマルボーイ→3【s】タップダンスシチー 2003年: 1【s】タップダンスシチー→2【s】ヒシミラクル→3【s】ダンツランニング 2004年: 1【p】ナリタセンチュリー→2【p】ゼンノロブロイ→3【p】レニングラード 2005年: 1【s】リンカーン→2【p】コイントス→3【s】ファストタテヤマ 2006年: 1【s】スイープトウショウ→2【s】ファストタテヤマ→3【p】トウショウナイト
折り合えるスタミナと長く脚を使える決め手が要求されるレースです。京都の長丁場ということで、春の天皇賞の実績が、なんだかんだいいつつそのまま当てになったりします。去年2着のファストタテヤマや、2004年の勝ち馬ナリタセンチュリーなど、人気薄での好走でしたが、よくよく調べてみると、その年のメンバー中では「春の天皇賞最先着馬」だった、という過去歴も残っています。
1 1【p】トウショウナイト 牡6 武士沢友 58 (美)保田一隆 2 2【s】デルタブルース 牡6 川田将雅 59 (栗)角居勝彦 3 3【p】ポップロック 牡6 四位洋文 58 (栗)角居勝彦 4 4【p】マキハタサイボーグ セ5 小牧太 57 (栗)新川恵 5 5【s】アルナスライン 牡3 和田竜二 54 (栗)松元茂樹 6 6【s】インティライミ 牡5 佐藤哲三 57 (栗)佐々木晶 7 7【s】ダンスアジョイ 牡6 角田晃一 57 (栗)松永幹夫 7 8【s】スクールボーイ 牡7 福永祐一 57 (美)小林常泰 8 9【s】ファストタテヤマ 牡8 武幸四郎 57 (栗)安田伊佐 8 10【p】ハイアーゲーム 牡6 秋山真一 57 (美)大久保洋
トウショウナイトは今春の天皇賞で5着。しかも、早め先頭に立ちながらメイショウサムソンからわずか0.3秒差という、見せ場充分の内容でした。最近のこの馬は、長いところに使われれば、けっして崩れないスタミナを誇ります。今回の人気どころは、脚質が追い込みだったり、距離に不安があったりして、けっして「スタミナ勝負ドンと来い!」とは言えないタイプばっかりですから、トウショウナイトにもつけ込む隙は充分にあると思います。
◎ 1.トウショウナイト ○ 3.ポップロック ▲ 9.ファストタテヤマ 注 6.インティライミ △ 2.デルタブルース △ 4.マキハタサイボーグ |
クラシック路線一直線! ではなく |
10/05 13:43 |
■東京9R プラタナス賞 2歳・500万下(馬齢) (混)(特指) ダート 1400m 16頭立
プラタナス賞は、2歳戦で最初のダートの500万特別として、長い歴史を持っています。以前は10月東京の後半に組まれていましたが、3年前から開幕週に施行されるようになりました。かつて1番人気が5連勝したこともあったように、堅いイメージがあるレースでしたが、去年は7番人気のアプローズヒーローが突き抜けて、三連複で万馬券になりました。
珍しいことに、今年はフルゲートが埋まりました。この時期の2歳500万とかオープン特別などは、小頭数で行われるのが通例なのに、ちょっと異様なほどの賑わいぶりです。
そして、芝1800で新馬や未勝利を勝った馬が2頭含まれているのも特徴的です。普通なら、1800新馬を勝てばクラシック路線一直線! とか夢を見ちゃうものですが、どうやら、もうそういう時代ではないようです。格差社会の厳しさは、競走馬の世界にも波及しているのか?
1 1 ナンヨーサンライズ 牡2 吉田豊 55 (美)尾形充弘 1 2 カシノブレイヴリ 牡2 松岡正海 55 (栗)田所清広 2 3 マルターズウディー 牡2 蛯名正義 55 (美)萱野浩二 2 4 コンフォーコ 牡2 藤田伸二 55 (美)田村康仁 3 5 タカラストーン 牡2 後藤浩輝 55 (美)国枝栄 3 6 ディアヤマト 牡2 柴山雄一 55 (美)高橋裕 4 7 ダンツホールド 牡2 勝浦正樹 55 (栗)本田優 4 8 セントエドワード 牡2 中舘英二 55 (栗)小崎憲 5 9 マイネルアテッサ 牡2 津村明秀 55 (美)藤沢和雄 5 10 シルクレセプション 牡2 吉田隼人 55 (栗)中村均 6 11 アイファーハクオー 牡2 西田雄一 55 (栗)福永甲 6 12 タマモラッシュ 牡2 石橋脩 55 (美)伊藤圭三 7 13 ダイワシークレット 牡2 北村宏司 55 (美)増沢末夫 7 14 ヒュームウッド 牡2 安藤光彰 55 (栗)崎山博樹 8 15 ジェイラッカー 牡2 田中博康 55 (美)清水英克 8 16 ファンダフル 牡2 池添謙一 55 (栗)清水出美
ということで、札幌の1800新馬を勝ち上がってきたナンヨーサンライズを本命にします。理由は三つ。
(1)今回のレースが距離短縮になる。
1勝馬が集まっての東京1400。厳しいレースになることが目に見えています。いけいけドンドン! のダート短距離ではなく、道中でタメが要求される芝の中距離戦を経験していることは、それだけで大きなメリットになる、と考えます。しかも、ナンヨーサンライズの勝った札幌芝1800の場合、新馬にありがちな瞬発力勝負ではなくて、レース上がりが38.1秒というスタミナ勝負になったのです。上がりが掛かるダート戦にも、スムーズに対応できるものと思います。
(2)強い相手と戦ってきている。
ダートの新馬や未勝利戦は、基本的に現段階で「芝ではスピードが足りない」と判断された馬が使うものです。そのぶん、レースのレベルはどうしたって低くなります。逆に、芝の中距離新馬は、その厩舎のエリートが使うのが通例です。ほんらいの適性が違うところにある馬あっても、この時期ならばスピードと体力でなんとかせい! という考えで、とりあえずは王道から使い出すケースが多く、結果として中距離新馬には良いメンバーが集まることになります。ナンヨーサンライズは、そこを一発で勝ち抜いたわけですから、現役東大入学みたいなもの。エリート中のエリートなんです。
(3)ダート血統である。
お祖母ちゃんのビーバップ自体は芝で走ったのですが、子供はジャズアップ、ヒートザビートなど、ダートで強い馬を多く出しています。お母さんのアフタービートもダートで2勝を挙げていますし、お父さんはパワータイプのファルブラヴ。筋金入りのダート血統とも言えます。ピッチ走法の大型馬ですから、ダートが不向きということはほとんど考えられません。
◎ 1.ナンヨーサンライズ ○ 5.タカラストーン ▲ 7.ダンツホールド 注 10.シルクレセプション △ 8.セントエドワード △ 9.マイネルアテッサ |
スプリンターズSは牡馬のもの |
09/29 22:23 |
■中山11R 第41回スプリンターズS 3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1200m 16頭立
2002年:(新潟芝1200) 1【p】ビリーヴ→2【p】アドマイヤコジーン→3【p】ショウナンカンプ 2003年: 1【s】デュランダル→2【p】ビリーヴ→3【p】アドマイヤマックス 2004年: 1【s】カルストンライトオ→2【s】デュランダル→3【p】ケープオブグッドホープ 2005年: 1【s】サイレントウィットネス→2【s】デュランダル→3【p】アドマイヤマックス 2006年: 1【p】テイクオーバーターゲット→2【s】メイショウボーラー→3【s】タガノバスティーユ
サマースプリントシリーズが創設されて、今年で二年目。去年の覇者はシーイズトウショウでした。2位はビーナスライン、以下、5位まで牝馬が上位を独占しました。
今年もまた、牝馬のサンアディユがシリーズを制しました。以下、2位アグネスラズベリ、3位クーヴェルチュール、5位アルーリングボイス、6位がカノヤザクラ。牡馬では、北九州記念を勝ったキョウワロアリングが4位に入っただけです。
牝馬が夏に強いから? 1200路線は牝馬でも互角に戦えるから? さまざまな理由は考えられますが、「サマースプリントシリーズは牝馬のものである」ということは、確定済みだといっていいでしょう。
逆にいえば、だからこそスプリンターズSは牡馬のものになるわけです。なぜかといえば、牝馬は種牡馬になれないから。
牝馬がG1を獲っても仕方がないんです。G1には賞金だけでなく、「種牡馬価値」という計り知れない報酬がついてきます。牝馬はそんなものには興味ありませんから、サマースプリントシリーズに全力を投入できる、というか、そうせざるを得ない。
賞金的には、スプリンターズSの1着本賞金が9500万円に対して、セントウルSの1着本賞金が6000万円、シリーズチャンピオンのボーナスが5000万円。G2セントウルSは、それはそれで熱く激しい戦いなのです。言ってみれば、ひとつのゴールです。勝つにはそれなりの仕上げが必要だし、それなりに厳しいレースになる。しかも、シリーズを争った馬たちは、それ以前に何戦か重賞を消化してきています。
その勢いでG1スプリンターズSも突破できるか? というと、そんなに甘いものではないと僕は思うのです。連戦後の中2週で、蓄積疲労が心配ですし、サマースプリントシリーズとは出走メンバーも違ってきますし。
G1にはG1の仕上げが必要ですが、それはただ鍛えればいいというものではありません。厳しい戦いに備えて、フレッシュな状態を保つこともまた重要です。ステップレースをあくまでステップとして戦うことも、そのための手段のひとつでしょうし、あるいは休ませることも、賢明な選択になるかもしれない。なぜならば、中山のG1は(他場と比較すると)例外なく「スタミナG1」になるからです。
「スプリンターズSが牡馬のものである」、という理由のひとつはここにあります。たしかにビリーヴはスプリンターズSを勝っていますが、あれは唯一新潟競馬場で行われた年であり、中山で行われた翌年は2着に敗れています。
最後に牝馬がスプリンターズSを勝ったのは、1996年のフラワーパークでした。そろそろ牝馬が勝っても良い頃、なのかもしれませんが、牝馬が中山でG1を勝つのは、そう簡単ではないことは、記憶しておくべきだと思います。
1 1【s】アイルラヴァゲイン 牡5 松岡正海 57 (美)手塚貴久 1 2【s】プリサイスマシーン 牡8 安藤勝己 57 (美)萩原清 2 3【p】アグネスラズベリ 牝6 角田晃一 55 (栗)西浦勝一 2 4【p】オレハマッテルゼ 牡7 蛯名正義 57 (栗)音無秀孝 3 5【s】タマモホットプレイ 牡6 石橋脩 57 (栗)南井克巳 3 6【p】サンアディユ 牝5 川田将雅 55 (栗)音無秀孝 4 7【p】アストンマーチャン 牝3 中舘英二 53 (栗)石坂正 4 8【p】エムオーウイナー 牡6 池添謙一 57 (栗)服部利之 5 9【s】アンバージャック 牡4 柴田善臣 57 (美)中野隆良 5 10【p】コイウタ 牝4 吉田隼人 55 (美)奥平雅士 6 11【p】ペールギュント 牡5 上村洋行 57 (栗)橋口弘次 6 12【s】ローエングリン 牡8 四位洋文 57 (美)伊藤正徳 7 13【s】メイショウボーラー 牡6 福永祐一 57 (栗)白井寿昭 7 14【s】クーヴェルチュール 牝3 後藤浩輝 53 (美)国枝栄 8 15【s】スズカフェニックス 牡5 武豊 57 (栗)橋田満 8 16【p】キングストレイル 牡5 田中勝春 57 (美)藤沢和雄
スズカフェニックスが高松宮記念で2着以下につけた着差は、2馬身半。メンバーが揃ったところでこの着差は、決定的と言うべきでしょう。今回が秋初戦になりますが、休み明け自体は、このレースでは普通のステップです。あとはインフルエンザ禍による帰厩遅れの影響がどの程度になるかが問題視されましたが、さすがはG1馬、直前になって自分で身体を作ってきたようで、今週の調教ではほんらいの動きを取り戻していました。態勢は整ったと見ます。
相手本線は、アストンマーチャン。北九州記念を負けたことで、サマースプリントシリーズにこだわらなかったのが逆に吉に出ると考えます。アイルラヴァゲインは、中山が得意ですし、セントウルSにはあくまでここへのステップとして臨んだので、順当に上積みが見込めます。
◎ 15.スズカフェニックス ○ 7.アストンマーチャン ▲ 1.アイルラヴァゲイン 注 11.ペールギュント △ 9.アンバージャック △ 2.プリサイスマシーン |
■札幌11R 第42回札幌2歳S 2歳・オープン・G3(馬齢) (混)(特指) 芝 1800m 14頭立
2002年: 1【s】サクラプレジデント→2【p】テイエムリキサン→3【p】ワンダーボーイ 2003年: 1【p】モエレエスポワール→2【p】アズマサンダース→3【s】ヤマニンシュクル 2004年: 1【s】ストーミーカフェ→2【p】ダンツキッチョウ→3【p】セイウンビバーチェ 2005年: 1【s】アドマイヤムーン→2【p】ディープエアー→3【s】モエレジーニアス 2006年: 1【s】ナムラマース→2【p】アドマイヤヘッド→3【s】イクスキューズ
○多頭数・最終週・上がり掛かる
前哨戦であるクローバー賞やコスモス賞は小頭数で行われることがほとんどだが、札幌2歳Sは多頭数の激戦になる。3コーナーからペースアップして、直線は切れ味勝負というより我慢比べの様相。スピードではなく、スタミナが要求される。新馬・前哨OPとのギャップが、ここに発生する。
○キャリアある馬が有利に
一時期に比べると、2歳夏の段階から中距離の新馬・未勝利戦がかなり増えた。1800を勝ち上がってきただけでは、とくにアドバンテージにならなくなっている。クローバー賞やコスモス賞などで経験を重ねた有利なのは当然のことだが、キャリアを積めるぶん、新馬勝ちよりも未勝利勝ちの方が優位に立っていることには注意が必要だ。これは函館2歳Sや小倉2歳Sと同様の傾向で、いかにも最終週重賞らしい特徴である。
○ピッチ・大跳び互角も、勝ち切るのは大跳び
稍重のパワー馬場だった2003年を除くと、毎年大跳びが勝っている。スタミナ勝負になるせいで、長く脚を使える大跳びの馬が、最後にもう一伸びして勝ち切っている印象だ。そして、勝った大跳びの4頭は、ここだけの一発屋ではなくて、いずれも3歳時に重賞を勝っている点が共通している。ある程度の将来性は求められるわけで、ある意味「先物買い」的な要素も入ってくる。
1 1【p】グラーフ 牝2 北村浩平 54 (栗)田所秀孝 2 2【s】ネオスピリッツ 牡2 田中勝春 54 (美)藤沢和雄 3 3【p】ヤマニンキングリー 牡2 津村明秀 54 (栗)河内洋 3 4【p】カレイジャスミン 牝2 北村友一 54 (美)宗像義忠 4 5【s】マイネルスターリー 牡2 勝浦正樹 54 (栗)加用正 4 6【p】ピエナエイム 牡2 藤岡佑介 54 (栗)谷潔 5 7【s】オリエンタルロック 牡2 武豊 54 (栗)田所秀孝 5 8【s】メジロガストン 牡2 吉田豊 54 (美)大久保洋 6 9【p】ヤマカツオーキッド 牝2 池添謙一 54 (栗)池添兼雄 6 10【p】サブジェクト 牡2 安藤勝己 54 (栗)池江泰郎 7 11【p】ホウザン 牡2 菊沢隆徳 54 (美)伊藤圭三 7 12【s】ウイントリガー 牡2 藤田伸二 54 (栗)山内研二 8 13【s】アモーレヴォレ 牝2 柴山雄一 54 (美)田村康仁 8 14【p】レディービスティー 牝2 松田大作 54 (栗)藤原英昭
ウイントリガーは1600→1500を連勝中だが、折り合いが良いので初めての距離も問題にならないだろう。むしろ阪神の外回りマイルを差して勝っているのは、中距離適性の高さの証明と言える。どこからでも動ける器用さがあるし、追ってから渋太く脚を使う。大跳びでもあるし、キャリアも充分。死角の少ない本命馬だと思う。
◎ 12.ウイントリガー ○ 10.サブジェクト ▲ 14.レディビスティー 注 5.マイネルスターリー △ 7.オリエンタルロック △ 2.ネオスピリッツ |
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