記念式典には、国や県、近隣の自治体などから関係者およそ1000人が出席しました。倉敷市の市歌斉唱、市民憲章唱和に続いて古市健三市長が式辞を述べ、さらなる飛躍と発展を誓いました。3市合併当初31万人だった人口は、一昨年8月、真備・船穂の2町が編入合併し、48万人となりました。人口規模では、現在、中国地方3番目で瀬戸内の中核市として発展しています。式のあと、倉敷市児島柳田町出身で外務省アジア大洋州局長の佐々江賢一郎さんが「アジアの戦略環境と日本」と題して記念講演を行いました。また、記念式典に先立って倉敷市役所では、倉敷市の古市市長と市議会の秋山議長が、近隣の園児と倉敷市の木「クスノキ」を記念植樹しました。倉敷市では、3市合併40周年を記念して市内600人の子どもたちの絵とメッセージを300台の公用車に貼って来年1月末まで走らせることにしています。
式典には、1期生となる中学生120人と高校生らおよそ650人が出席しました。佐藤好晴校長は、「天城100年の歴史を支えに今後は、全国の中高一貫校の頂点をめざして特色ある教育に取り組みたい」とあいさつしました。また、中学生を代表して生徒会長の藤原達樹くんが「天城で勉強したことが人生の誇りと思えるように頑張ります」と挨拶しました。天城中学校は、県下2番目の中高一貫校で今年春の競争倍率は、6倍以上となりました。6年間の継続した教育では、自然科学に力を入れた「サイエンス」や国際化に対応した語学教育を行う「グローバル」といった特色のある授業が展開されています。天城中学校では、来月10日に最終のオープンスクールを実施し来年1月12日に、定員120人で入学試験を行います。
伝達式では、玉野市の岡本和徳教育長から龍乗院の19代住職・多田龍昭さんへ有形文化財の登録証が手渡されました。龍乗院は、奈良時代に創建された真言宗の寺院で、本堂と鐘楼門、石段・石垣の3件が国土の歴史的景観に寄与しているとして、有形文化財として登録されました。大正11年に建てられた鐘楼門は、上層部が木造で下層部が鉄筋コンクリートという非常に珍しい混合構造で、下層部には、白色のタイルと花崗岩を張ったモダンなデザインとなっています。また、文政2年(1819年)に建てられた本堂は、木造平屋の入母屋造りで、玄関上部の彫刻に、狛犬や虎の彫刻があるなど江戸後期らしい特徴が現れています。文化財登録制度は、文化庁が平成8年度に創設した制度で今年8月、県内では、県立天城高校の武道場や旧山手村役場などが新たに登録文化財に指定されました。
これは、10日に開かれた倉敷市議会代表者会議で市側が提案したものです。倉敷市は、岡山県から倉敷チボリ公園のあり方について検討を打診されており、これまで態度を保留していましたが、市民公園化も含めて正式に検討していく考えを市議会の各会派の代表に伝えたということです。出席した議員からは、具体的なプランが示されなければ、検討できないといった声が相次ぎましたが、今後、4者間で協議を重ね、公園の運営についての様々なシミュレーションを市議会に示していくことで合意しました。倉敷市総合政策局によると、4者間で協議したいとの意向を県に伝え県と市の事務レベルの会議で今後の話しの進め方を詰めていく方針です。
竹の伐採を行ったのは、中国電力倉敷営業所の職員15人です。倉敷市真備町市場の真備美しい森には、およそ1ヘクタールの竹林がありますが、平成16年の台風被害などで折れた竹や生い茂った竹が、散策道をふさいでいます。こうしたことから、備中県民局では、去年9月から地元の人たちでつくる真備美しい森管理運営協議会などと協力して竹林の整備を進めています。きょうの作業では、竹林に光をいれ、風通しを良くして竹の生育を助けるため竹を間伐したり枯れた竹を取り除いたりしました。伐採した竹は、細かく砕いてチップにして散策道に撒いたり、竹炭や柵などに活用されることになっています。中国電力倉敷営業所では、これまでに社会貢献事業として倉敷美しい森の下草刈りなどを行っており、今月16日にも真備美しい森で竹の伐採を行うことにしています。