外務省に10日までに入った連絡によると、イランの南東部を旅行中の23歳の男子大学生が今月上旬、何者かに拘束された。拘束したのは武装集団で、身代金などを要求しているとみられる。同省は10日、小野寺五典外務副大臣をトップとする緊急対策本部を設置。大学生が拘束された詳しい状況などを調べている。
同省によると8日深夜、男子大学生がテヘランの日本大使館に「イラン南東部を旅行中に武装グループに拘束された」と電話で連絡。大学生は「グループは身代金に加えて何らかの要求があるようだ」とも話した。
外務省によると、武装集団は現地の犯罪組織の可能性が高く、身代金以外の要求について「現時点では、政治性を帯びたものであるという情報はない」(幹部)。男子大学生は大学を休学して5月から海外旅行を続けていた。(01:22)