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特集1
上下水道の民間開放で生まれる120兆円市場
ウォータービジネス

人々の生活、産業活動に不可欠な“水”。
この水を巡って世界では、ウォーターメジャーとも呼べる巨大企業が
熾烈な争奪戦を繰り広げている。

日本でも下水道事業の民間委託が進められてきたが、
2001年の水道法改正で水道事業の民間委託も可能になってきた。

そんな中で昨年、巨大外資の一角が広島で下水道事業の包括委託事業を受託。

日本の上下水道の維持管理・更新需要は120億円とも言われ、
その巨大市場の本格的な幕開けが訪れようとしている。
最新の動向を追った。


日本で動き始めた外資の狙い
運転・維持管理市場で活躍する外資
目指すがグローバルなローカル企業

昨年、広島と埼玉の下水道の運転・維持管理業務を、グローバル水企業の一角であるヴェオリアが相次いで受託した。
日本の上下水道事業では、初の外資参入になり、業界では驚きをもって迎えられた。
今後、日本の上下水道事業はどこへ向かうのだろうか。



世界トップクラスの総合水会社・ヴェオリア・ウォーター社(フランス)の日本法人、
「ヴェオリア・ウォーター・ジャパン」が2006年、広島市と埼玉県の下水処理場の
O&M(オペレーション&メンテナンス=運転・維持管理)事業を相次いで受託した。

ヴェオリアショックと業界に言わしめたように、外資系企業の日本水ビジネス市場への
名実ともの参戦は、大きな驚きをもって迎えられた…


続きは本誌にて!

水処理膜による浄水
世界に広がる“水のリサイクル”
高い膜ろ過技術で排水も飲み水に

世界中で今、水不足が深刻化している。
特にアジアでは、急激な人口増加と経済成長で水の需要が急増、 工業用の水不足が経済成長の阻害要因になっているとも言われている。 そこで注目されているのが、水の不純物を取り除く日本の“ろ過技術”である。



旭化成ケミカルズの開発した膜ろ過技術「マイクローザ」は、自動車、家電、建築材料等に使われる
電着塗料のろ過、半導体や液晶パネルの製造に使用される超純水の精製、
医薬や食品の分野での有害物質の除去や無菌水の製造など、幅広い分野で使用されている。

なかでも、マイクローザによる上下水道や工場廃水の水処理技術は、水資源の有効活用といった
観点から注目を集めており、世界中で500カ所以上の浄水現場を支えている…


続きは本誌にて!

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●下水道管路の老朽化が深刻化! 高まる管路の健康管理

【ビジネスのカギを握る上下水道最新技術】
●20年間で施工延長は20倍! 朽ちゆく下水道管を壊さず更新
●雨水浸透施設の小規模分散設置で費用対効果が3〜4倍に

【国内で広がるウォータービジネス】
●国内初の農業集落排水PFI事業に見る今後の可能性
●超純水から排水まで、電子産業で評価される水管理サービス
●“水”の技術者集団が工場廃水処理業務を全面代行



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