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10月10日のながさきニュース
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長崎新聞
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長崎・広中病院で18人結核感染 過去10年で国内4番目の規模
長崎市保健所は九日、同市田手原町の広中病院で結核の集団感染が起きたと発表、同病院精神科の長期入院患者十八人を結核患者と確認した。県内で五月に表面化した集団感染を上回り、国内医療機関で発生したケースとしては、過去十年間で四番目の規模という。
市保健所によると、八月二十二日に六十歳代の女性入院患者が肺結核と診断され、保健所に届け出があった。これを受け市側は、同病院のすべての入院患者と、女性患者と接触があった職員ら計二百九十九人に健康診断をし、五十−八十歳代の男性三人、女性十五人を結核患者と確認した。
うち、現時点で他者に感染させる恐れがある四人が市内の専門病院に入院。いずれも快方に向かっているという。今後、残りの職員と面会者約三百五十人にも健康診断をする。
市保健所は、同病院の院内感染マニュアルの実効性や結核に対する認識について「ずさんと言われても仕方ない」と指摘。感染源、感染経路の特定については「結核菌の遺伝子診断などを行い判断する」とした。
県内での結核集団感染は五月、県北保健所管内の老人福祉施設で、厚生労働省通知により集団感染の定義が明確化された一九九三年以降、初めて確認された。県はこの際、「個人情報保護」を理由に施設名を非公表としたが、市は今回、病院名の公表に踏み切った。
市保健所は、「病院は公的性格があり、施設名を匿名にすれば市民の不安をあおることになる」としている。
【編注】広中の広はムが黄
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