県立病院 医師・看護師111人不足
県病院事業局は九日、県立病院の実働の医師・看護師数(正職員・臨任含む)が二〇〇七年九月一日現在、千九百十五人で、配置枠の定員二千二十六人に対し百十一人少ないことを明らかにした。県立北部病院の産婦人科医師の補充について知念清局長は「現在三人の医師と調整中」と説明した。
開会中の県議会九月定例会文教厚生委員会で比嘉京子氏(社大・結連合)への回答。比嘉氏は「医師や看護師の実働人員の少なさが過重労働を生み、医師や看護師の県立病院離れにつながっている」と指摘した。
同局によると医師は配置枠三百六十五人に対し実働三百四十二人で二十三人少ない。うち主な欠員は県立北部病院産婦人科三人、県立宮古病院脳神経外科三人、同病院産婦人科二人、県立八重山病院脳神経外科二人など。看護師は配置枠千六百六十一人に対し実働千五百七十三人で八十八人少なかった。
医師の退職理由は大学医局の人事異動や開業など、看護師の休職理由は育児休業など―となっている。医師や看護師の欠員補充が困難な理由について同局は「医師は診療科によっては全国的に確保しづらい状況がある。看護師は年度途中の欠員補充が困難」と述べた。
|