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リレー衛星分離に成功 月の写真もくっきり 「かぐや」

2007年10月09日19時51分

 宇宙航空研究開発機構は9日、月探査機「かぐや」がリレー衛星の分離に成功したと発表した。搭載カメラがとらえた月の画像も公開した。

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「かぐや」のカメラが約800キロの距離から撮った月。左上3分の2は地球から見えない月の裏側部分=宇宙機構提供

 リレー衛星は、同日午前9時36分に正常に分離された。リレー衛星は、かぐやが月の裏側を飛行中に電波を地球に中継する役目を果たす。

 公開された月の画像は3枚。アンテナの状態を確かめるカメラが、5日午後2時50分から3時10分にかけて、月から約1500キロ、約1200キロ、約800キロの距離から撮影した。

 かぐやは12日ごろ、もう一つの子衛星であるVRAD衛星を切り離す。その後、高度100キロの円軌道で約1年間、月を周回して観測を続ける。

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