Last Cooking: 2007-9-29, 0155, 厨房の蜜
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40795th Coming in the Year!

蜜の厨房 SINCE 1998-01-01
小泉蜜の台所へようこそ
ここは 
やおい ボーイズラブ JUNE 等に関する考察のページです

★ 蜜の食卓 …やおい論

☆ 厨房茶会 …キッチン・トーク

★ BBSやおい夜話 …語り合う

☆ お料理の豆知識 …一緒にお勉強

★ 蜜の別卓 …未消化課題……

☆ 蜜の料理本 …本のご紹介

★ 厨房の蜜 …日記と更新記録

[厨房の蜜は随時更新。]








蜜の食卓
 ・・・・やおいについて、とりあえず言いたいことがなくなるまでは書き続ける予定(笑)日によって矛盾したことを書くこともあろうかと思いますが気にしないでください(- -;)

■序文  HP開設の動機です。
■MENU-1 牙城で眠る少女たち
         〜やおい少女たちの現状〜
 『愛は静かな場所に降りてくる』
 『信仰』
 『人形の夢と祈り』
 『世界の縁に腰かけて』
■MENU-2 AN EVIL MOTHERHOOD
         〜やおい少女の心理 I〜
 『引き裂かれたおかあさん』
 『闇夜の庭』
 『幻の墓』
 『白』
■MENU-3 巫女と天女
         〜やおい少女の心理 II〜
 『誕生』
 『天から降る聲(こえ)』
 『不浄の力』
 『世界で一番甘い嘘』
■MENU-4 進化の卵を割るのは誰か?
         〜やおい少女の心理 III〜
 『檻を出る』
 『偶像破壊者』 (上) (下)
     (以下続)

■MENU-5 かけがえのない私のかけがえのない処女を
         〜やおいの歴史 I〜
 『MAY I ASK YOUR NAME?』
 『I HOPE THAT IS NOT FOR SALE』
 『GONE, GONE, ALL MY GRIEF AND WOE』
 『YOU'RE MY ONLY SHININ' STAR』
■MENU-6 シャムの双子の姉妹のように
         〜やおいの歴史 II〜
 『退廃の廃退』
 『対等な非対等』
 『逆転→再逆転』
 『照射→逆照射』
■MENU-7 胎内時計
         〜やおいの歴史 III〜
 Now Under Construction!







厨房茶会
蜜の厨房開設一周年記念企画として設けたコーナーです。これぞキッチン・トーク、ごゆっくりお楽しみ下さい。

■はじめに 茶会入り口です。ここからどうぞ。




BBSやおい夜話
まんがや小説について、ひとつの作品ごとにじっくり討論したことはありますか? 「BSマンガ夜話」のやおい版を試みました。思いきり語り倒すことで「やおい」についての相互理解が深まるかもしれませんよ?

■BBSやおい夜話 夜話メニューです。ここからどうぞ。




お料理の豆知識
「やおい」のお料理のための、ワンポイント・アドバイス。「三分クッキング」というあたりでしょうか。メモのご用意を。香辛料を使いすぎる傾向アリ。

■正しいボーイズラブ講座 第一回:<ボーイズラブとは><登場人物の設定>
  第二回:<ココロの傷とレベルアップ><お話に厚みを出そう!>
  第三回:<ヤる理由を考えよう><マジック・ポイント>
■正しいボーイズラブ講座番外編 やおいよりも”やおい論”を書きたいあなたへ
  やおいよりも”やおい論”を書きたいあなたへ・第二部




蜜の別卓
『食卓』で「やおい学概論」を展開している(つもりらしい(笑))なので、こちらでは「各論」をやる・・・・・つもりだったのが、未消化課題の羅列になりそうな気配が(笑)

■御献立その壱 『安らぎの泉 〜やおい少女の本能〜』
■御献立その弐 厨房の犬日記 1 2 3 4




蜜の料理本
『みつはこんな本を読んできた』をやりたい!(笑) 専門書からまんがまで、わたしにとっては等しく価値あるものです。いっしょたにしてあるからといって、怒ってはいけません(笑)

■第一回 『たいていの男女は、そんな無益で愚かな関係などあっさり捨てて・・・』
■第二回 『この邪悪さも神聖さも、まさに母性のもつ二面性そのものであり・・・』
■第三回 『「幼女のエロティシズム」に溢れているのです。これはもう、ロ・・・』
■第四回 『恋愛を形づくっているのは、果たして精神か肉体か。ひとつに結・・・』
■第五回 『趣味はエッチかなぁ・・・ホントに好きなんですよぉ、アタシぃ・・・』
■第六回 『・・・・あなたはほんとはわたしのことなんか、愛してないんでしょ?』
別冊料理本 『最後から二番目の歌を』          
■第七回 『「これはやおいではない」。このせりふが誉め言葉として使われ・・・』






厨房の蜜



2007-9-28, Fri

日本クィア学会が設立されるそうです。設立大会は10月27日。設立呼びかけ人を見てみたら、私が見たことのある名前は意外と少ない。いったいどういう人たちなんだろうと検索してみたら、こんなブログを発見しました。Act Against Homophobia。5月17日は国際反ホモフォビアの日。知らなかった!

それはともかく、見覚えのなかった名前のひとつに、国立社会保障・人口問題研究所室長の釜野さおりさんという方がいらした。現在の人口問題といえば、一にもニにも少子高齢化のはず。検索して業績を拝見すると、やはりそういう研究がメインのよう。ということは、だ。こういうところでクィア研究が行われるということは、短絡的に考えてしまうなら

   クィア研究
  →同性愛の研究
  →少子化の一因は同性愛
  →同性愛を撲滅するための方法を研究

ということなんじゃないだろうかと。いや、しかし釜野さおりさんは上のブログでAct Against Homophobiaキャンペーンを心から支持しますと述べている。いらぬ心配だったようである。国立の人口問題研究所、それも「社会保障」とセットで名前の冠された研究所のひとなのでつい心配してしまった。どうやら年金・介護制度の崩壊はクィアたちのせいにはされずに済みそうである。……あたりまえか。

そして私は「クィア」の3文字を見かけるたびに、いつも、ほんとうにいつもいつも思う。
腐女子というのはクィアなのか、そうでないのか。



2007-9-27, Thu

手作りラミエルが進化してた。




2007-9-26, Wed

だんだんすごいことになっていってました。

「妄想少女オタク系」実写化
腐女子の瞳に恋してる☆  ……だそうです。

それから「はっぴー腐女子」が発売。
かわいい腐女子がいっぱいです。  ……だそうです。801ちゃんの二番煎じの感は否めない。

――なにがすごいかといえば、腐女子の妄想の三次元化(=BLの実写化)の勢いよりも、腐女子そのもののオブジェクト化(=腐女子の虚構化)の勢いのほうが、だんぜん強くてかなわんのです。つまり、腐女子がBL妄想を現実に近づけようとするエネルギーなんて、腐女子を現実とかけ離れた無難なイメージに封じ込めて形骸化させて無毒なかわいいマスコットにしてしまおうとする世間様のエネルギーには、しょせん敵わないらしい、ということを見せつけられた感じがします。そしておそらくは、こういった「かわいい腐女子」のイメージに乗っかって「勝ち組腐女子」になろうとする女子もまた現れるんだろうなと(たぶん仕込みの可能性が高いんだけど)、予測したくもなってきます。

そんな状況を前にして、それでもまあこういうのもあったんだなと、ちょっとは心を慰めてみたり。

「ボーイズラブ 劇場版」

BLの三次元化(ドラマCDや実写DVD)についてあれこれ考えをまとめてる最中だったのに……腐女子の実写化が追いついてしまった……。



2007-9-24, Mon

ヱヴァ観たせいか、それともいきなり涼しくなったせいか、三日間腑抜けになっていまして(いやもう眠れて眠れて。一日20時間くらい寝てた気がする)頭が9割がた機能停止しているので、すみませんがこんなんでも見て待っててください。

手作りラミエル(だそうだ。)


(そうそう新劇場版のラミエルはこんなんだった。でも、これって記憶だけでここまで再現できるものじゃないだろうから、関係者が「手作り」したか、でなければアレしたかですよね。)

これを見ながらふと思ったのが、アップテンポで短調でメロウなラブソングって、戦闘シーンとか破壊シーンになにゆえこんなに合うんだろうということ。「愛ゆえの戦い」「愛ゆえの破壊」みたいなステレオタイプなイメージが喚起されるからだろうか。



2007-9-22, Sat

昨日エヴァ観てきました。

↓9日にあんなの書いたら、想像以上に反応があって嬉しかったです。そしてちょっと複雑な気分。さらになぜかみんな「新劇場版みたら感想うpよろ」の旨が書き添えてあり、なんだみんな観る気ないんですか?と寂しい気も。観ようよ。(←プロモーション?)

みどころはいろいろありましたので以下。

 エヴァヲタ的には
  ・TV版第一話に登場する使徒は「第三使徒」だったはずなんだけど、なぜか第四と
   いうことになっていた。
  ・ヤシマ作戦のあと、ゲンドウいわく「このあと8体の使徒が来る予定」。減ってる。
  ・使徒のデザインに変更あり。基本的なところは変わってないけど。ラミエル(ヤシマ
   作戦で殲滅されるやつ)があんなになってるとは。
  ・これはもうミサトが主人公なんじゃないかと。
  ・省かれたエピソードがある一方、追加されたものがある。
  ・エンドロールになっても誰も席を立たなかった。すごい。みんなヲタだ。

 アニオタ的には
  ・アニメがきれいでカッコ良くなってる。特に軍事施設とか兵器とかの動きや光の
   処理がやばい。
  ・基本的にブックが増えて動きがリアル。
  ・でも原画はかなりTV版使いまわし? 動画はさすがにリニューアルされてるけど、
   部分的にはそのまま使ってるぽい。(デジタル処理で線がガタガタになってる箇所あり)
  ・3DCGがグレードアップしてる。でも、使いすぎてかえって安っぽく感じるところ
   があるあたり、IGと同じ罠。
  ・音楽もリニューアル。かつてのものを踏襲してあって違和感ゼロ。

 腐的には
  ・シンジは壊されるために仕組まれて生まれてきたんであるということが明示されて
   ました。かわいそうに。
  ・TV版1〜6話を凝縮すると、シンジはこうもダメな子だったかと。凝縮されたのは
   ダメさ加減だったかと。
  ・カヲルさん相変わらず全裸で視聴者アピール。しかも股間から俯瞰。おそろしい子。
  ・ていうかまだ現時点では萌えられません。
  ・むしろ冬月xゲンドウの距離感が近い気がする。こっちか!

 次回予告で気になったこと。
  ・ひょっとしてアスカはもう登場しないのかも? と思わせる次回予告。ポスターにも
   いないし。

今回はある人と一緒に観ました。ネットのお友だちで、お会いしたことはありません。西日本にお住まいの方だし、それ以前に私がオフをやらない主義なので、その人はその人の最寄の映画館で、私は東京で、同じ日の同じ時間帯の上映を観ましょうねという約束をして、昨日のレイトショーを観に行ったのでした。豊洲のデジタル上映(フィルムを使わず直接映すやつ)の誘惑に勝てなかったので、結局豊洲で20:30の回を観ました。すんませんSさん、数十分お先に観てました。後日メールします。

あと10年前のネットのエヴァ友からメールが来ました。ありがとう。っていうかびっくりです。お元気そうでなによりです。後日メールします。……ここ見てるのかなあ……



2007-9-10, Mon

「日本のやおい」がこんな人にまで言及されるほどメジャーだとは思っていなかった。いやびっくり。



2007-9-9, Sun

エヴァ観に行くか迷ってます。TVで予告編見て、宇多田ヒカルの声であんなメロディーでBeautiful worldとか唄われちゃった時点でもうダメ。いや映画がじゃなくて私が。私は宇多田ヒカルの歌、まともに聴いたこと一度もない。歌番組とか見ないし、CDも聴いたことない。そのくせ宇多田ヒカルのことは好きだったりする。たぶん、結婚したあと何かすごくしょうもない内面暴露的なアルバム出して、離婚したあたりで好きになったんだと思う。でもたぶんこれからもCD買うことはないとも思う。離婚したひとってたいてい再婚するよね。しなかったら買って聴くかも。でもそんなこと、彼女が死ぬまでわかんないし。

エヴァ観に行くか迷ってます。いつまで上映してんだろ、と思って調べたら14日まで。あ、かろうじて新宿で延長されて28日。うかうかしてたら終わっちゃう。全4部の1部目で、内容はヤシマ作戦のところまでだそうで、アスカはまだ出てこないらしい。そんでもってアスカ役の声優は変更になるらしい。宮村優子のインパクト強かったからなあ、どうなんだろう。ストーリー全部知ってるのに、観て面白いんだろうか。感想ブログとか読んで回ると、それでも見る価値ありそうな感じ。水曜日の女性1000円の日なら行こうか。

エヴァ観に行くか迷ってます。2003年にDVDボックス買って以来、年に一度は26話通しで寝ないでつい観ちゃうんだから、今あらためてお金払って労力使ってわざわざ映画館行かなくてもいいはずなんですよ、同じ話の焼き直しなんだし。でも同じ話の焼き直しって大好きなんですよね私。ほら、同人やったことのある人ならきっと解ってくれるはず。ていうか同人じゃなくても、BLとか読んでると同じ話ばかり繰り返し書く人ってホントに多いし。――ねえ?

エヴァ観に行くか迷ってます。予告編観てたら、私がいろいろ終わらせたつもりでいたこととか卒業したつもりでいたこととかが、実はちっともそうじゃなかったということに今さらながら気付かされて、なんだろ、もしかして一歩も進んでないかも私?という気分に。だって12年だよ12年。時計を一気に12年分、強引に引き戻された気分。――もしも願いひとつだけ叶うなら? 訊かないでくださいヒカルちゃんそんなこと。12年前の私の欲望が噴出する。

ひとつ暴露話をするなら、私は1997年まではエヴァのサイトを作っていたので、当厨房のルーツとしてはけっこう深いものがあります。古傷に爪を当ててみるのもまあ、10周年記念イベントとして悪くないかも、悪趣味だけど。もしも「焼けぼっくいに火」となったら笑ってやってください。

エヴァ観に行くか迷ってます。今日のBGMは一日中エンドレスでエヴァ予告編。たぶんそのうち行っちゃうんだと思います。単純すぎる。条件反射? いいえ、動物!



2007-8-12, Sun

昨日は夜中になってもセミが鳴き止まず、一晩中エアコンつけたまま寝ました。今年初めての自宅冷房、のどガラガラ。

↓前回のを書いたあと、もう何度書いて消してを繰り返したかわからない。というか、自分がなぜ、何にそれほど迷っているのか分からない。この一ヶ月ほどの間に、夏人格ネタ、選挙ネタ、8月6日ネタ、他にも旨いものネタや知人宅訪問ネタを書いたのだけど、いつも最後まで書けないか、書いてもアップする気になれないかのどちらか。なんでJARO?と悩むまでもなく、たぶん自分で読んで面白くなかったからなんだろうけれど、ええそれはいつものことなんですけれど、いつもなら平気でうpれるものが、なぜかここ一ヶ月ほど出来ない。でも今日うpってるじゃん……ええそれはもう自分でもわけが分かりません。やはり夏人格のせい?

最近のお気に入り: アイス抹茶ミルク
 毎日、いや一日2回飲んでます。

 ・きび砂糖1-2さじと抹茶小さじ半くらいを水少々でよく溶かす
 ・冷たい牛乳を注ぐ
 ・氷をいれてよくかき混ぜる
 ・(゚Д゚)ウマー

抹茶はダマになりやすいので、茶筅で立てたほうがいいんですけど、普段は手抜き。350mlくらいの携帯魔法ビンをコップがわりにいつも使っています。保温性がいいから氷を入れるとキンキンに冷えて、しかもなかなか溶けないから飲み物が水っぽくならない。コップの結露もないから仕事机を汚さずに済みます。サーモスのピンク、無印良品のステンレス、スーパーで買った口の広い緑のやつ、3種類持ってます。

……ああ、いま判りました。仕事が煮詰まってないせいです。余力OK・801力もOK。そりゃブログ書く気にならんて。(←えっそういうものじゃない?)



2007-7-15, Sun

選挙の投票券が届いてました。とりあえず良識ある一市民として、反ヲタク国会議員とその周辺には投票しないように気をつけます。

オタクについてはしばしば、「現実の女性と触れ合うのが恐くて二次元の世界に逃避している」というような説明がされるけれど、これについては違うだろうと私は思っている。生身の女性と向き合おうとしないのは、たいていは面倒くさいからだし、二次元美少女ほど可愛くないしキレイでもない女にわざわざ自分から歩み寄る必要を感じなかったとしても、全然不思議ではないと思う。以前TVで、秋葉原を歩いてるオタク君に理想の女性像についてインタビューしているところを見た。あらかじめ列挙された「理想の女性の条件」の中からいくつかを選ぶという方式だった。ほとんどの人が選んでいたのが「肌がキレイ」というやつ。そりゃあ二次元美少女のお肌は均一の一色で塗りつぶされておりますから……。
無理して彼女をつくらなくても、性欲を処理したければ風俗に行けばいいんだし、でも風俗に行くお金があったらお気に入りの二次元美少女グッズに投資したほうがいいよね、という発想も、私にはとてもまともで合理的に思える。世の中には二次元並みに可愛い女の子だっているでしょうが、そういう女の子を手に入れるための競争に加わるのが、そもそも面倒くさいんである。オタクは、性に関して非常に合理的な発想で生きている。というか、そういう人たちのことをオタクと呼ぶのではないかとさえ思えてくる。

では一方で、同じ街頭インタビューを腐女子に対して行ったらどうなるか、というのをちらっと考えてみたけれど、答える人がまずいないだろうという身も蓋もない予測がすぐに立ってしまう。たとえいたとしても、オタク君のインタビューとほとんど変わらないだろうというのも、なんとなく予測できてしまう。二次元並みのイケメンをつかまえるための競争に加わる気なんかたぶんないし、女性の場合は金で性欲処理というのが男性よりも困難だから、グッズやイベントにお金と時間を費やすのは男性以上に合理的だし、二次元以下の男を自分から求めなければならない理由なんか別にないし。だから、理想の異性像とはまったく違うところで、生活していくために、人生を歩んでいくために、そのほうが有利だからという理由で「オタク婚」が増えたとしても、やはり合理性を求めた結果じゃないかと思える。

女オタクの萌えと男オタクの萌えは違うという言い方も良くされる。私には、違いよりも共通点の方が多いように思えるので、これはもうちょっと考えてみたい。



2007-7-1, Sun

一年がもう半分終わって、後半に突入してしまったんですね……。

平日は自宅を留守にしていることがほとんどなので、ネット通販で買った品が宅配便で届いても、平日だとまず受け取ることができません。たいてい土日に時間帯指定して再配達してもらうことになるのですが、今度はその時間帯には必ず家にいなければならず、どのみち不自由な思いをします。なので、買いたいものがあっても敢えてすぐ注文せずにためておき、頃合を見計らって複数の注文を一気に出し、すべての配達を同じ日の同じ時間帯に指定しておき、一気に受け取る、というのが私のやり方です。ただ、それにしても……今夜は郵便小包、クロネコヤマト、佐川急便、ペリカン便、の四つが19時前後に一気に来ました。なんかすごかったです。

最近本屋に行くことがだいぶ減ってしまいました。ネットの本屋で買うようになったからです。CDショップもあまり行かなくなってしまいました。本とCD、この二つをネット購入に切り替えただけでこんなにも出不精になるものなのかと、我ながら呆れるほど出歩かなくなりました。そうすると、衣類その他を買う機会も減り、外食する機会も減りました。総合的には出費が減った気がするけれど、いいことなのかどうなのか。私のライフスタイルには合っていると思うけれど。

ただ、どうしても、ネットで得る情報というのは、図書館に例えるなら「閉架式」なんです。本棚ながめて脳味噌トランス状態に入るあの感じ(うわ危ない人みたい)が味わえないのは、やはり寂しい。いい本屋というのは、目的の情報をピンポイントで得ようと店に入っても、出てくるときにはなんだか別の情報の入った紙袋を抱えているという店だと思う。見たことのないものを見せて欲しい。見たいものしか見ようとしない私の頬を張って、胸倉つかみ上げて別のものを突きつけて欲しい。強引に。暴力的に。それを本屋に求める私がどうかしているのかもしれないけれど。

で、あんまり関係ないですが、ネットで買った「ユリイカ」の6月臨時増刊号「腐女子マンガ大系」。上野千鶴子が現在のBLにある種の「達成」を見ていて、ものすごく同感。私もいつまでもここにはいられないよなあ、という気分にさせられました。なんだかんだ言われても、やはりこの人の脱構築はすごいです。是非読んでください。そもそも、ユリイカがやおい論特集を組んじゃうこと自体が、ある種の達成以外の何ものでもないんですよね。これだけのクオリティのやおい論がこれだけの数出てくるようになったのだから、私はそろそろ別の地点を目指したいとも思う。更新止まる前から、ずっとずっと書きたくて温めていたネタもある。早く陽の目を見せたい。

蛇足ですが、昨日の↓は、住民税が倍くらいになるだろうなーと覚悟していたら倍どころか三倍になっていて動転して書いたんだと思います。



2007-6-30, Sat

つまり、もっとも不運な場合、米国から輸入された冷凍狂牛肉が雨水で解凍され、豚肉や羊肉が混ぜ込まれたあげく国産牛として偽装され、さらにはそれさえも得体の知れない何かの別の肉にすり替えられて、私たちの手元にやってくるということなんでしょうか。もう肉なんか恐くて食べられません。(←夕飯はチキンソテー。)

厚生労働省的には、コムスンが潰れたので介護保険の支給先が減るし、英会話のNOVAが潰れれば雇用保険の教育訓練給付金の支給先が減るし、年金は今風に言うなら「炎上」の真っ最中だし、給料から天引きされるたぐいのもので無事なのは健康保険だけじゃん、と思ったけれども、じつはこれも医学部の定員削減→医者の絶対数減→病院数減→医療費削減、ということが行われている最中なので、なんだかなんだか、厚生労働省ってすごいところみたいですね。

あと、裁判員制度とかいうのが導入されそうで、一般市民の中から勝手に適当に人選されて半強制的に労働させられて、よほどの理由でもない限りお断りできないらしいんですが、一日の日当上限が一万円って、ねえそれどこのワーキング・プア? 最低賃金の引き上げが叫ばれているご時世だというのに。というかそれ、ワーキング・プアとかニートとか失業者とか定年後の人とかにやってもらえばちょうどいいんじゃないんでしょうか?

エコロジーが大嫌いです。いえ誤解されたくないのですが、リデュース(減量)・リユース(再利用)・リサイクルは私の大好きな営みのひとつです。ちなみにこの3つは順不同ではなく、ちゃんと優先順位の高い順に並んでいます。たとえば、ペットボトルはリサイクルするべきなんですが、それよりはビンみたいに洗って使いまわしできるならそのほうがいいし、もっといいのはペットボトルの製品なんか出来るだけ買わない、という感じ。私が大嫌いだと思うのは、エコロジーという言葉が車の宣伝に使われたり、クールビズとか言ってデパートや広告代理店を喜ばせるネタにされたり、都合よく原子力発電を肯定する材料にされたりするせいでしょう。バイオ燃料のためのトウモロコシ畑を開墾するために、森林を焼き払っているのが現実なのに。つまり、本当にエコを掲げるなら、ハイブリッド車とかオール電化とか涼感ワイシャツの販売に励んでいる場合ではなく、車なんか出来るだけ乗るな買うな、とにかく電気を出来るだけ使うな、今あるシャツがボロボロになるまで買い替えるな、というのが本来のエコのはずだと思うのです。

超高齢化社会を目前にして、人間というか労働力もエコに努めなければならないみたいです。リデュース(高齢者人口削減)・リユース(定年後の再雇用)・リサイクル(労働力の再生産つまり孫の世話くらい無料でやれと)にせいぜい励めということなのでしょうか。私にいま出来ることと言えば、衣食住の出費を抑え、脳内妄想リサイクルに励むことくらいしかありません。ちなみに、今月のエンゲル係数は18.8、先月は34.7でした。高いのか低いのか、もはや分かりません。



2007-6-5, Tue

次のガンダムのキャラデを知って絶句。高河ゆんですか……。
絶句した勢いで何か書かずにいられない気分になったので何か書きます。

そう、半年前のクールでSEEDの再放送を見ていたはずだったんだけど、なぜかいつの間にか見るものがギアスにすり替わっていて(なぜ……?)、それも何だか中途半端な終わり方したと思ったら7月に最終2話を放送しますとかいうことになっていて(なぜ……?)、4月からは深夜アニメが豊作で色々見る予定だったのに気が付いたら黒の契約者しか見れていなくて(なぜ……?)、つまんなーいと思いつつアマゾン君をうろうろしてたら7月にはEVAのDVD BOXが3年前のと同じ内容でまた出るらしいし(なぜ……?)、同時期に攻殻1st GIGのBOXも今更ながら出るみたいだし(なぜ……?)、なんか、もう、まあいいです。

ちなみに、ギアスにすり替わったのはたぶん音楽が黒石ひとみだったからだと思うし、黒の契約者だけ見てるのは音楽が菅野よう子だからだと思うので、次のガンダムもきっと音楽次第です。梶浦由記が入ればたぶん見るでしょうがOPとEDだけだったら厳しいかも。なぜ私がこんなにアニメの音楽にこだわるのかという話を本当はしたいのですが、それを始めると、私の個人情報を大量に含む私の半生を語る必要があるので、ここでは無理です。

あとあれですね、小さい女の子向けアニメが大きいお兄さんのお財布をも標的にすることは既に良く知られていることですが、最近は大きいお姉さんも標的にされているのですね。私が日曜日の朝8時台にTVを見ていることがそれを証明しています。(なぜ……?)



2007-6-4, Mon

欲望というのは危機感があって初めて生まれるものではないかと思う。がっついてる人というのはたいてい、飢えているか、飢えを経験したことがあるかのどちらかである。飢えたことのない人は、おやつを取り上げられたって薄ボンヤリ微笑むことができる。森茉莉なんかは、食い意地の張った少年の横でわざと一さじアイスクリームを残してみせる少女を例にあげて「本当の贅沢」とはなにかを語っている。でもそれは別の読み方をすれば、危機感のなさ=育ちの良さ=少女の魅力、を語っている風にも見える。まあ確かに、飢えとか危機感とかで目をギラギラさせてる人には、それが男だろうと女だろうと、私だってあまり近づきたくないけど。

TVで女子アナを見てると一番よく分かる。彼女たちはたいてい一流大学卒で選りすぐりの優秀な女子のはずだが、入社してからしばらくの間は、ただただひたすら天然ボケキャラを演じる仕事ばかりさせられている。もちろん女子アナだけでなく、優秀である「にもかかわらず」人に好かれなければならない、という立場の女子たちはたいてい天然ボケを演じる。私ってエリートのくせにこんなにも間抜けで愛らしいんです、と言わんばかりに。

最近よしながふみについての批評(というか露骨に悪口)をネットでよく見かけるようになった。わりと著名な人のブログに身も蓋もない批判が書かれていたりする。直接の原因は単に、青年誌連載を持って注目度が上がったせいだと思うのだけど、実際のところは、慶応の大学院出てる「にもかかわらず」BLコミックで人気を博して、というところまでは良かったんだけど、そのあと数々の漫画賞を受賞して青年誌連載というあたりが、丸川珠代アナの東大卒「にもかかわらず」テレ朝で天然ボケアナ、でも本格的に報道系に移行するのを目前にして、よりにもよって自民党から出馬宣言して批判されるあたりに、ちょっと似ている気がする。彼女たちはまだボケが要求される立場にいる。男社会の舞台に上がるには、たぶんまだ少しだけ早かったんである。

ボーイズ・ラブを求める裏にも、危機感があるのだと思う。私が今ワーカホリック気味なのも、結局は危機感があるからである。この国は、女は天然ボケでないと「出る杭」になることさえ許されなくて、ボケなくてもいい女子は片山さつきみたく血縁地縁に守られている場合のみといっても過言ではないと思う。私のような無愛想な人間でさえ、時にはボケてみせることもある。いやもう、だから何が言いたいかって、ボケによって武装される箇所と、ボーイズラブによって保護される箇所というのが、私の場合はどうもまったく重なるところがないらしい、という、ただそれだけなんですすいません長々と。

それはさておき、来年やる予定の10周年企画を考案中。10年のうち半分以上が開店休業だった点についてはつっこまないでください。(←という風にボケる一例。)



2007-5-12, Sat

BLCDをiPodに入れて電車の中で聴くという暴挙に出ました。せっかく買ったのに聴く暇がなかったので……。とはいえ、そもそもオーバーワーク防止を最たる目的としてやおい復活しているはずなので、これでは意味がないんです。が、それはまあ置いといて。

――いや、もう、なんというか、ものすごいスリルです。うっかり音漏れでもしようものなら、隣に座ってるおじさんに強制わいせつ罪で訴えられそうです。つい落ち着きなく音量をいじるのですが、音楽と違い、音量を抑えると電車の音にまぎれてしまってせりふが聞き取れません。かといって、ふつうのシーンだから大丈夫と思い音量を上げると、前触れなく大音量でエロシーンに切り替わったりするので油断も隙もない。というか、声優さんの演技って……。
それでも懲りずに、いろんな場所で聴いてます。深夜のファミレス、タクシーの中、マッサージの待合室。リラックスしたいときに聴いている……はずなのですが、これではリラックスというより緊張の糸張りまくり。帰り道にも聴く。いつ職質されるか、それはもう冷や冷やしながら。

正直なところ、内容はとても陳腐です。ベタな演出、合わない音楽、歯の浮くようなせりふ、間違いだらけの言葉遣い。下手だなあと思いますし、あえぎ声なんかエッチというより絶叫とかうめき声とかに近くて拷問シーンみたい。でも――それでもやはり、BLCDの発売数が半端でない理由がよく分かります。なぜなら私は、聴きながら泣いていたりするのですから、そう――電車の中で。こういうものを必要としている人がいる。切実に欲している人がいる。絶盤商品がヤフオクで数万円で落札されるのを見たことがあります。どれだけ強く求められているのかは、分かる人にしか分からないのかもしれませんが。

物が売れない時代、人の欲するものが読めない時代と言われ、中でも特に複雑で読みにくいのが、私のような働く女性の購買欲なのだそうです。そうなのかな……少なくとも私は、こんなにも単純なのですが。



2007-4-21, Sat

↓前回なんだか妙に思わせぶりなところで寝てますね(笑
そう、それで労働負荷を自分でうまくコントロールできないなら、いやでも負荷を減らしたくなるよう自分で仕向ければいいんじゃないかと思い、脳内やおいスイッチをONにしてみたのでした。という話をしようと思っていたのでした。(←良かった思い出した。)

やおいスイッチONにすれば、やおい本読みたくて仕事サボるとか早く切り上げるとか必要最低限のことだけして放り出すとかするじゃん、こりゃいいや、という単純明快な理論なのですが、これまでやおいスイッチを一時的にONしたことはあっても、本格的に稼動したことがなく(2002年以降ね)、一時的だとどうしてもすぐにスイッチが切れてしまうので、やっぱり「どれかひとつを捨てなければ」(2月16日参照)ということになってしまったのでした。

で、ということはつまり、現在数年ぶりに本稼動しているわけです。

狙い通り、実に順調です。(←仕事のサボり具合が。)予想外だった効果もあります。良かったのは、やおい本読みたさにTVをほとんど見なくなったこと。意外だったのは、以前はまったくだめだった生モノ萌えが可能になったこと。故意にスイッチを入れたせいか、素で萌えるのと何かが違います。今まで入ったことのなかったスイッチまで入ったもよう。自分の中に、奇妙に明るい開き直りが感じられます。「わかっててやってますから」という。なんというか、私が仕事中に高学歴を引っさげているからこそ「それ何言ってんのか分かんない」というせりふが言えるような、あまりキレイでない強さというか。

とはいえ、3月から夏仕事入れて既にフルスロットル、GWは潰れるかも。明日も仕事。まあ、やおい本も読みますけどね。



2007-4-4, Wed

寒の戻りってやつでしょうか、寒い寒い。

白状すると、去年の秋にオーバーワークで心身、いや心は無事だったんですが身の方が半壊しました。何人かの方が、過労死っていうのは多忙のピークを乗り越えて気が緩んだ頃が一番危ないんですよ、といった助言をくださっていたのに、身をもってそれを実感することになりました。半壊後は開き直って、ドクターストップなんだからもう堂々と休養しようと……したのですが、完全休養に入るのはそれでもやっぱり無理。なんとか、ヌルい仕事で数ヶ月間、お茶を濁しました。
あ、今はもう回復してます。全然元気。以後気をつけて、仕事の手を抜きます。

……って、ここからメインで書こうと思ってたことを忘れた。この話は前振りのつもりで。
――いいや、もう寝ます。(←手抜き。)



2007-3-12, Mon

本日は、皆様にちょっとお願いがあります。

当厨房のコンテンツで、外部から直リンクされることがいちばん多いのは「やおいよりも”やおい論”を書きたいあなたへ・第二部」です。昨今のやおい論・腐女子論ブーム(?)もあって参考資料を探している方が結構いらっしゃるのでしょう。お役に立っているのであれば幸いです。でも、この「第二部」のリンク率がひときわ高いのは、なんといっても「やおい論争」の紹介があるためだと思われます。論争の存在自体はけっこう有名なのに、その内容を紹介しているところはネット上では当厨房くらいしか見当たらず、しかも原本を読みたいと思っても入手できない、という状況に現在ありまして――結果として、当厨房の素っ頓狂で偏った紹介文が広く読まれることになってしまっているようです。

なぜそういう状況にあるのかといえば、おそらくは、ミニコミという媒体で行われたデリケートなテーマでの議論であり、しかも十年前のもの、今更広めたいものではない――という点に尽きるのだろうと思います。ただ私は、この論争は非常に有意義だと思うし、そこで行われた様々な議論――脱線も、誤解も、傷付け合いも含めて――なかったことにしてはならないと考えています。SF論争も、笙野頼子の文学論争も、それを経たことで何某かの進展があったのですから。そして何よりも、多くの人がこの情報を求めているのですから。
なので、当厨房としては、やおい論争に関しては紹介をしてはいるものの、原本にあたってくださいね、と言えないのが非常に辛いところではあるのです。
あるのですが――

どうかお願いです。ここにある「やおい論争」の引用文の孫引きのためだけに、コンテンツに直リンクするのは避けていただけないでしょうか。矢追田の素っ頓狂な解説などどうでもよろしい、ただ論争の原本の文章が欲しいだけだと考えるのは、まったくもってごもっともなのですが、ここは「やおい論争」やその参加者様たちとは、直接には一切関係がないサイトです。無理を承知でお願いしますが、こんなところを孫引きせずに原典を直にあたって引用してください。読みたくても読めない状況にあるのはわかっていますが、引用文だけを抜粋して孫引きすることだけはやめて欲しいのです。それは私にとっても原本の著者にとっても、大変失礼なことだし、迷惑なことです。これは論文を書く人間として、必要最低限のマナーですよ。

というわけで、どうかよろしくお願いしますね。
くだんのコンテンツはファイル名を一時的に変更します。マナーを守って直リンクしてくださっている方々にはご迷惑をおかけしますが、しばしお待ちください。



2007-3-9, Fri

帰宅したらエロビデオ教養映像出版物がクロネコメール便で届いていたのですが、これがね、すごいんです。いや、内容物の話ではなく。

封筒の宛先住所を見ると、うちの部屋番号がなぜか切れていて印刷されていませんでした。私の住んでいるマンションはそれなりに部屋数がありますし、同じ苗字の家もある。しかも私は表札を出していません。てことは、私の部屋番号とフルネームを記憶しているのですね、配達のひとは。郵便局のひとならともかく、クロネコなんてそんなにしょっちゅう配達があるわけではないのに、これはすごい。
――しかし、これではうかつにエロモノ教養出版物の通販ができない。ちょっと困ります。

で、肝心の出版物の方は――
やはりネットの評で絶賛されていて――
つい耐え切れず買ってしまったのですが――
絵やストーリーは悪くないんですが音楽が陳腐過ぎて耐え難く――
音楽だけ音量オフにできる設定とかあったら良かったのに――
ちょっと失敗したかも――

なんだか最近ネットの評に振り回されてます、私。
仕事はもひとつ終わって、冬仕事の残りはあと2つ。確定申告も終わりそう。冬人格はもう八割がた消えてます。



2007-3-3, Sat

シゴト、イコ、オワタヨ!(←外国人風に)
で、ひとつ仕事が片付いたら読もうと思っていた本を何冊か読みました。

ネットでやたらと評価の高いBL小説があって、そんなにすごいんですかとずっと気になっていて、期待半分・疑い半分で読んだのですが、う〜ん…………………………。
たしかに面白い。薄っぺらくないと思う。私もこういうの大好きです。けれども、ネットで見かける絶賛の嵐、あれはあまりに冷静さに欠ける気が……。少なくとも文学賞レベルじゃないです、内容も文章も。ネット上の書評(というより、多くはただの感想)に冷静さを求める方が間違っているといえば間違っているのでしょうが。
ただ、BLの魅力の凄いところ、怖いところというのはまさに、普段理性的な人でも客観的な評価が出来なくなるくらいのめりこんでしまうところにあるんですよね。だから「星5つ」自体には、なんら異議はありませんとも。

あと「文芸」春号、恩田陸特集も読む。よしながふみとの対談に感じるこの違和感は何なんだろう。
さらに「現代思想」の今月号が笙野頼子特集。うわー山の手緑とかと座談会してるよ面白そう!とwktk状態で食いついたのですが、想像したよりも面白くなかった。なぜ。
さらにさらに「ユリイカ」の昨年秋ごろの号が稲垣足穂特集だったので、これもあわててこれも読む。……申し訳ないけれど「不要」の2文字しか浮かばなかった。

どれもこれもすごーく面白そうな顔をしていて、でも読んでみると面白くない。かゆいところに手が届かない、あるべきものがない、何かをやり損ねている、そんな感じがしました。――理由はよく分かりません。この手の企画・編集の質が最近落ちている気がします。それとも、もともとこんなものだった?

というわけで、仕事をひとつ終わらせた「ごほうび」の読書だったのに、あんまりごほうびになりませんでした。なにか他のものを調達しよう……プリンとか……。







みなさまの共感反感、経験談、おすすめの本やウェブページ等、
ございましたらぜひお聞かせください。
今後の厨房の糧といたします。


小泉 蜜

















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