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暮らしのお役立ち

さようならを言うための時間 [著]波多江伸子

[掲載]2007年10月09日

 倫理学者でボランティアとして末期がん患者のケアに携わる著者が、1人の男性の選択と最期の時間をつづった。

 男性患者は当時41歳の弁護士。風邪と思い受診した病院で「肺がん、余命半年」と告げられる。

 だが男性は極めて冷静にセカンドオピニオンなどの情報を収集して分析。最終的には抗がん剤などの積極的な治療を受けず、残された生活を楽しむことを選んだ。緩和ケアを受け、その後1年半を生きた。最期までベッドのそばに友人たちが集まり、にぎやかに穏やかに時間を過ごした。

 著者は、男性の友人でもある。悲しい結末でありながら、読後に不思議なさわやかさを運んでくる。

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