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心に青雲とは青雲の志を抱くこと。弁証法、認識論を踏まえ、空手、科学、芸術、時事問題などを論じます。

心が創る不妊(下)

《2》生活過程の中身
 時津風部屋で、新弟子に対する暴力事件がおきたようだが、あれはおそらく新弟子のほうにも問題があったのであろう。相撲部屋=小社会に始めからなじむ気がない。自分が大事で、親方や先輩の気持ちをわかろうとしない。そういう子ではなかったか。時津風親方や先輩力士をかばうつもりはないけれど、かつては当たり前だったしごきが、今は通用しないことが親方たちにわかっていなかったのではないか。
 だいたい昨今、相撲部屋に入門しようという子は、ハングリー精神はない。親が厳しく食事を躾けなかったからデブデブと太って巨体になったのだ。ただ大きいだけ。そういう子は、親に甘やかされているので、好きなだけ食い、甘いものが大好きだったのだろう。つまり親が甘やかしたせいで、社会的認識が創られていないのである。殴った先輩力士のほうも、社会性が育っていないから、なぐるときの手加減ができない。時津風部屋としては、殺すつもりはなかったが、死んでしまった。実際、時津風親方はマスゴミでバッシングされていることについて、暴行の事実はないと言っている。何が真実かまだわからない。殴られることが、自分への反省にならないのは、ずっと親から甘やかされてきたからである。なにくそ、と頑張る気がわき起こるのも、社会的認識が育っていればこそだ。あの新弟子はなぜ自分がしごかれるのかわからなかったのだろう。また新弟子のしごき方があの部屋ではわかっていなかったのだろう。旧態依然では、現代のやわな子は厳しい稽古にはついていけない。

 話を戻して…、夜更かし、机に座りっぱなしの勉強、粉ミルク、茶髪など今の女性がとびつく流行の生活、あるいは社会全体を称して、私は「生活過程に問題がある」と言ったのである。食事、睡眠、運動だけが「生活過程」ではない。要するに、生活は認識が創るものだから、認識が正しく社会性を帯びなければ、食事や睡眠も歪むのだ。食事も睡眠もみんな主観を優先させているから、おかしくなる。
 したがって、実体からいえば生理痛や不妊になり、認識面ではそれによって社会がどんな問題を引き起こすかが分からない主観ばかりの人間になっていくのだ。だから人工授精のどこが悪いのよ、人の気持ちもわからないくせに、と怒鳴るばかり。万が一、人工授精を肯定するとしても、まずは自分の過去の生活過程を反省しなさいよ、と言いたいのだが…。

 それから不妊で悩む人が誤解をしているのは、不妊症とされる病気は、子宮なり、卵巣なりだけが悪いことはあり得ないのに、婦人科関連の臓器にだけ着目することである。もしも卵巣に問題があるのなら、それは直接に身体全体が病んでいるのだ。このことも私はわが流派の最高幹部から教わったのだけれど、例えば卵巣の悪さを100とするならば、他の小腸とか肝臓とかが10とか20のレベルでの悪さのために、際立って表に出てこないだけの話だ、と。
 その卵巣の悪い人にとっては、卵巣がいちばん弱いからこそ表に現象している。あるいは、妊娠を望む事態があるからこそ卵巣が問題になっていて、特別妊娠を希望しなければ見過ごされる可能性もある。表面に出ている部分だけでなく、表面に出ない部分も同じように病んでいるのだ。そんなことは血液検査をしても出てこないのだろうが。
 ところが医者は、婦人科、循環器内科、心臓内科、神経内科…などと分かれているので、全体の病気を見ることが少ない。だから妊娠できないというと、婦人科にかかり婦人科関連の臓器(部分)ばかり見てしまう。それゆえ、じゃあ他の女性の腹を借りればいい、との発想になる。あるいは、授精を体外でやってから子宮に戻せばいいんだ、と考えてしまう。部分しか見ていないからこうなる。
 全体として病んでいるから不妊なのに、そのまだ病んでいる全体の中の部分(病んだ子宮)に強引に人工授精だろうが体外授精だろうが、受精卵を着床させるのだから、いうなれば病んだ実体(母胎)に将来ある子どもを放り込むようなものではないか。それでたしかに子どもは誕生するかもしれないが、胎児の期間に母胎と相互浸透するのだから、その子は何か歪みを潜在化させて誕生することにはならないのか? もしかして、こういう“強引な授精”が、世間でいう“遺伝病”として現象するのかもしれないではないか。
 癌も同じことで、身体全体がおかしくなっているから、その中の最も弱い部分、もしくはある栄養不足が偏って臓器なり血液なりの部分に癌が発現してくる。だから癌細胞が広がった胃を切除しても、全体が悪いのだから、生活(とりわけ食事)を変えないかぎり、また他の弱い部分に癌ができる。
 したがって、不妊の患者には、これまでの生活過程を見て、生活過程全部、または全体の運動形態を、まともにしなければ治る方向には行かない。わが流派の最高幹部は「歪みというのは、全体のおかしさが、そこに現象しているものなのだから、全体を正しくするようにしながら、その歪みを治していくことが大切なのである。そこだけおかしくなることは絶対にない。そこが歪みという量質転化をするには、必ず他も量質転化している」と解かれている。
 不妊や生理痛になる要因として、夜更かしや粉ミルク、勉強のし過ぎなどを挙げた。詳しくは説かないが、赤ちゃん時の紙おむつ多用も、その要因足り得る。これらが身体全体を歪ませるのである。その意味では、不妊自体も大問題であると同時に、それは身体全体が危険信号を出しているのだと捉えるべきなのである。

 私がバレーボールの練習について疑問を呈したところ、知りもしないくせにとあざけってきた人もいる。それはたしかに例えば、レシーブを上手にするのは、足腰をどう構え、腕のどこにボールを当てるかなんてことは私は詳しくは知らないが、上達論一般を踏まえて、疑問を差し挟んでいる。スパイクがうまくできないと、スパイクそのものを治そうとする指導者が多いのではないかと思われるが、正しくは身体全体の動きをまともにするなかでこそ、スパイクの歪みなり力のなさなりを直していくべきなのだ。不妊を婦人科臓器だけに着目して治そうとするのではなく、身体全体をまともにすることが治癒の道であるように、バレーボールでも同じことである。それが指導なり、治療なりの一般性だからである。
 こういう罵声を人に浴びせる人は、本当に一般性という概念が理解できていない。たいていの学的研究者が一般性をわかっていないからしょうがないが。論理とか概念とかは、一般性であるのに、多くの人は事実レベルで感情のままに反発している。一般とは論理のことなのだが…。一般を語るにはものごとの全体を知らなければできない。

 全体を知らなければならないからこそ、わが流派の最高幹部は、医学であれ物理であれ、あらゆる個別科学を究められたのである。それがどうして大事なのかは、弁証法の学習をされてから、理解に努めていただきたい。弁証法の知識さえない御仁が、不妊の辛さを知らないくせにといかにヒステリックな声をあげても無駄である。不妊に至る過程の構造を解こうとしているのに、ヒステリーを起こす人は、「自然成長性で創った知識(事実的認識)が、論理的に事実を見ることを邪魔する」(わが流派の最高幹部の言)のである。
 私は何度も自慢(?)してきたが、911のWTCビルが崩壊するさまを見ながら、そのときからこれはアメリカの自作自演だと見抜くことができた。それができたのは、いくらか論理的に事実を見ることを習練してきたからであろう。まさか政府が自国民を殺すなんて、まさか大手メディアがウソをつくなんて、というはかない知識しか持てない人は、いまもって911の真相が見えない。それと同じだ。

※明日は定休日です。

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コメント
 
 
 
なるほど。そーーーですね。 (みみ)
2007-10-07 00:53:17
いつもコメント読ませてもらっています。
仕事バリバリこなしていたときには考えもしませんでしたが、
ムリがたたっていたのかもしれませんねぇ。
なるほど、子供が出来なかった理由が貴殿のブログでいくつかわかりました。世の中は本当の事を言いませんし。
人工授精(AIH)で子供を授かりましたが、結構不安は、あります。しかし放棄(笑)するわけにもいきませんので、自分のできることを精一杯やっていきたいと思っています。
 
 
 
仰るとおり!その一例 (岡目八目)
2007-10-08 19:19:11
 ぎっくり腰を治してあげたのを縁に、右の股関節の異常が長い間居座っていろいろなところに悪さして、常に調子が悪い状態をもたらしているようなので定期的に一年間治療しました。
 以前に何回か妊娠しても胎児が育たず流産を繰り返しているので、子供が欲しいとの希望を聞きましたが、この身体の歪みを治せば自然に解決されるだろうと、特にそれを意識した治療をしませんでした。一年経って、しばらく来なくなったのでどうしたのかと思っていたところ、次のようなメールが届きました。
「実は今、妊娠11週(三ヶ月)産院で元気に動く胎児の映像を
確認してきました!来週には4ヶ月になります。
前の事があったので「うれしい」というよりは心配で、ずっと
びくびく祈るような日々でしていましたが、婦人科の先生に「
赤ちゃん元気ですよ」という言葉をもらって、少しずつ自信が
もてるようになってきました。
 喜んだ後にがっかりするのが怖くて、様子をみていたために、ご報告が遅くなってしまいました、すみませんでした。つわりはありますが体調は悪くなく、このまま無事に過ごせそうな自信が出てきました。」
 
 
 
Unknown (santamarianovella)
2007-10-09 13:07:20
いつも大変興味深く読ませていただいています。不妊に関するコメント、911だけでなく、環境問題も全てアメリカの自作自演であること、不妊症についてのコメント、私も普段から同じような考えでおりますので、大変共感できます。最近では朝青龍、雅子さま、エリカ様、みな共通の問題を抱えているのではないかと思われるのですが、いかがでしょうか。私自身気付いたら40過ぎバツイチ子供なしのキャリアウーマンになっており、自分で取捨選択してここまで来ましたが、今後、どのような生き方をすべきか、どのような生き方をしていけば生まれてきた意味を全うすることができるのか、などと日々考えております。さしたる実践は伴わないのでお恥ずかしい限りですが。
 
 
 
Unknown (みみ様へ・岡目八目様へ)
2007-10-09 15:20:09
ブログ主です。
コメントありがとうございます。
みみ様  「自分のできることを精一杯やっていきたい」そのとおりです。がんばってください。そのできることとは、考えることであり、考える力をつけることです。どうやったら考える力がつくかを、本ブログでは説いてきました、南郷継正先生のお言葉を紹介しながら。端的には、末端の(とくに足裏と足指)感覚器官を鍛えることです。そのうえで勉強してください。
岡目八目様  いつもコメントありがとうございます。「その一例」はまさにおっしゃる通りです。
 
 
 
Unknown (santamarianovella様へ)
2007-10-09 15:32:42
ブログ主です。何か響きの良い美しいハンドルネームですね。
コメント感謝します。
「朝青龍、雅子さま、エリカ様、みな共通の問題を抱えているのではないか」とのお尋ねですが、朝青龍は以前にも書きましたが、仮病でしょう。つまりウソです。
雅子氏は、伝わってくるものが少ないうえに確かめようがありませんが、もし鬱だとすれば、小生が「心がつくる不妊」や「認識の技化と鬱」で説いたことが当てはまるのではないでしょうか。
沢尻エリカも心の病といえないことはないのですが、女性週刊誌の広告で見るかぎり、全部演技だやらせだとの説もあって、本当のことはわかりません。エリカの場合は、天狗になっているのではないかと思います。本当は、一流の女優の道を歩みたければ、きちんとした俳優養成所にでも入り、掃除や先輩の荷物運び、玄関の靴揃えなどの下仕事をやらなければダメでしょうが、いっぱしの女優気取りで、周囲から美人だとチヤホヤされれば、自信過剰のゆえに、やがて容色の衰えとともに落ちていくでしょう。
今後どのような生き方をするべきか、といえば、それは人に尽くすことであり、社会に尽くすことでしょう。その生きざまが直接に自分の人生の充実感になる道を目指すことでしょうね。
私の場合、それは南郷継正先生のご著作からすべて学びました。現代社から出ている全集や、『夢講義』をまずはお読みになり、あるべき人間の生き方を知ることから始められてはいかがでしょうか。それと、われわれの流派の空手を始めることです(笑)。まじめな話ですよ。



 
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