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更新:2005年7月4日 14:26インターネット:連載・コラム

数字で読み解くコンテンツビジネス(by 小野打恵・日本ポップカルチャー委員会委員)

第2回:「コンテンツ関連産業」は71兆円の巨大市場に

 コンテンツ産業の市場の広がりは過小評価されていないだろうか? 前回のコラムでは、何らかのメディアを通じて販売される「メディアコンテンツ」市場が12.8兆円と試算した。ところが、実は通信や情報機器など、もはやコンテンツと不可分な分野まで含めた「コンテンツ関連産業」をトータルに把握しない限り、市場の全体像は見えてこない。通信や情報機器市場を含めると、その規模は71兆円の巨大マーケットとなる。

■「生演奏」も「コンテンツ」

 コンテンツには、メディアを経ずに「生身の」人間が劇場やスタジアムで催しを行って入場料を得る、いわば「ライブコンテンツ」と呼ばれる市場がある。音楽コンサート、スポーツ、演劇の興行などがそうだ。市場規模は合計4573億円と小さいが、「メディアコンテンツ」市場とは密接な関係にある。

 ライブコンテンツの世界は、パッケージソフト(CDやDVDなど)、放送、施設サービス、インターネット、携帯電話などのメディアコンテンツよりも歴史が古く、これらの「原型」ともいえるものだ。今でもライブコンテンツを中継・収録したものがそのままパッケージソフトや放送のコンテンツとして使われている。

 そもそも、音楽、バラエティー番組、テレビドラマ、映画などは、ミュージシャン、お笑いタレント、俳優など、ライブコンテンツと同じ出演者が、ライブと共通するスタッフやノウハウで制作している。メディアコンテンツとライブコンテンツは表裏一体の関係にある。

■多様化するキャラクター市場

 生身の人間による「ライブコンテンツ」に対して、空想の人格があたかも実在するかのように人気を得、それが実際の商品を生み出している市場がある。メディアコンテンツ産業に属するマンガ、アニメ、ゲームと関連が深い、「キャラクター市場」である。キャラクター市場は玩具、カードなどの商品化による市場が1兆6420億円、テーマパーク・アミューズメントパークの市場が6193億円となっている(キャラクタービジネスについて詳しくは次回コラムで述べる)。

 ただしテーマパーク・アミューズメントパークの売り上げのうち約半分が東京ディズニーリゾート、約1000億円がユニバーサル・スタジオ・ジャパンによるもので、この分野では海外キャラクターが圧倒的に優勢だ。東京ディズニーリゾートを経営するオリエンタルランドは日本オリジナルのキャラクターを開発したり、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでも日本製キャラクターが登場したりしている。しかし、世界が評価する日本のマンガ・アニメのキャラクターを満喫できるテーマパークはほとんどない。この分野での日本キャラクターの潜在市場は大きいのではないか。

 キャラクター市場の一つと考えられるのが、パチンコ産業。今やパチンコ台とスロットマシンへのキャラクター導入は必須となっており、キャラクターの人気が売り上げを左右すると言われている。パチンコ機器のメーカーはゲームソフトメーカーとの関係を特に深めており、キャラクターの多メディア化現象の一つとなっている。

 キャラクター商品と、テーマパーク・アミューズメントパーク、そしてパチンコ産業を合計すると、キャラクター産業は31兆8953億円という巨大なものになる。

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