◆プロボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ(11日、東京・有明コロシアム) 世界初挑戦する亀田兄弟の二男・大毅(18)の兄で、元WBA世界ライトフライ級王者の興毅(20)が7日、亀田家のスポークスマンとして、実弟の“負け予想”を大歓迎した。下馬評では王者・内藤大助(33)の初防衛成功が圧倒的だが、亀田家はあえて反論を封印。屈辱の「×」印をバネに勝って見返す決意だ。興毅は「大毅の負け予想大歓迎や。勝って鼻あかしたる」と強気に言い放った。
興毅が両腕を大きく広げて、衝撃の発言をした。「だれも大毅が勝つとは思っとらんやろ? それでええよ。大歓迎や。どんどん、負け言うてよ」
興毅が耳にしたというボクシング関係者の下馬評は、「0対10で大毅の負け」というもの。弟の勝利を予想する者は皆無に近い状態。これまでは烈火のごとく怒って反論するのが常だった亀田家だが、あえて「×」印を受け入れることを決断。興毅は「試合の次の日が楽しみやで。大毅の負けを予想したヤツらの顔見たいわ。もう予想で仕事できなくなるんちゃう?」と、不敵な笑みを見せた。
実弟はすでに“デビルモード”に突入だ。「悪魔の目してるで。“デビル弁慶”になっとるわ。練習終わってから4時間は部屋でピアノの練習して、だれも中に入れんしな。さすがの俺も気ぃつかってしゃべってるわ」と興毅。眼光の鋭さも増し、練習中は「内藤、殺したる!」と絶叫。異様なまでの殺気に満ちている。またイメージトレーニングにアニメ「ドラゴンボール」のDVDを繰り返し見て、「俺、スーパーサイヤ人になるわ」と気合を入れているという。
6日には止血を行うカットマンのルベーン・リラ氏がメキシコから来日し、国内史上最年少の世界奪取への布陣も固まった。25日に2階級制覇の世界前哨戦がある興毅だが、試合を盛り上げるために、亀田家の“スポークスマン”に就任。この日は午前中から世界戦を放送するTBSの情報番組に出演。9日と10日も朝からテレビに出て「大毅勝利」を連呼する。残り3日。亀田家が一丸となって世界を取りに行く。
亀田3兄弟特集