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【社会】

住民側に土地半分を売却 京都・ウトロ、5億円で

2007年10月7日 20時06分

 在日韓国・朝鮮人が立ち退きを迫られている京都府宇治市のウトロ地区。中央は町内会の厳明夫副会長=7日午後

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 京都府宇治市のウトロ地区で在日韓国・朝鮮人ら約200人が立ち退きを迫られている問題で、土地を所有する不動産会社「西日本殖産」(大阪市北区)が、住民側に土地の半分約1万500平方メートルを売却することで合意していたことが7日、分かった。

 ウトロ町内会によると、韓国の支援組織「ウトロ国際対策会議」(ソウル)と同社が9月29日に合意書を交わし、売却額は5億円。費用は同会議が集めた募金などを充て、韓国政府も支援を検討しているという。

 合意では、ウトロの土地約2万1000平方メートルの東半分について、住民が近く設立する中間法人に売却。西半分も当面は転売や強制執行はせず、行政や住民の対応を見守る。住民は土地取得後、京都府や宇治市に公営住宅の建設などを求めるという。

(共同)
 

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