第2章 支援問題
ここまで書けば、少しは目がさめてアニメーターへの理解と支援をする気になった人も
いるのではないでしょうか。
日本以外での先進国では、我々のような業種の人間に援助がくるのは当たり前となってます。
社会でも個人からも、です。
先進国では、一般の労働者も寄付や支援をするのが普通です。
自分達の社会なのですから、
他のだれも助けたりしません、
自分が行動しないで、誰かが社会を良くしてくれるのを待ちますか?
国の援助についてはフランスを例にとってみましょう、
フランスでは、我々の職種は、完全無税です。
そして、月々15万円の生活金が支給され (20年前の話なので、今はもっと上がってると思いますが)
パリ市内ならアパート、 (向うで言うアパートは日本の高級マンションです、
なんせ市内の一等地に100u以上の広さのアパートですからねぇ)
郊外なら一戸建て住宅が支給されます、当然無料で
(この一戸建て住宅というのが日本人の感覚では、ちと理解に苦しみました、
なんせ、ひょうたんの形した3階建ての家なんて、、フランス人には美しく見えるのかな、、、
ラ・フランスの象徴?)
フランスいきたいです。
しかし条件が、、、生まれも育ちもフランス人であること、、
がっくり
これだけやっても、それを上回る国益出しているのなら
正しい税金の使い方でしょ?
これに比べて、日本のバカな官僚ときたら、、
この間、メディア支援とかぬかして、アニメ会社に1億円とか払ってましたねぇ
バカすぎて大笑いしました。
図解です。
これを見てもわかる通り、アニメ会社とは、マージンもらって製作の管理をしているだけで
実際の製作などしておりません。
アニメーターは社員じゃないのですから
アニメーターの収入は企業から出る制作費の中からしか払われません。
あなただって、自分の会社の下請けに出すお金が少ないと思ったからって
自分のふところからいくらか出して払ったりしないでしょ?
アニメ会社だってもらった金を制作費に上乗せしたりしませんよ
実際、あのお金はアニメの現場には1円もきませんでした
米粒1つ分の支援効果もない、完全死に金でしたねぇ、
すこしは業界の特性を調べてどこに金払うべきか考えりゃいいのに
なんにも考えていませんねぇ
アニメーターに直接お金を入れないとなんの意味もありません
人が稼いだ税金なのにねぇ
日本官僚のバカっぷり能無しっぷり屑っぷりが、またまた如何なく発揮されたわけです
お話にもなにもなりません、
外国から見たら笑い話にはなるかもね
というわけで、アニメを救いたかったら
日本人が個人個人で支援するしかありません
国が頼りにならなさすぎですから、
だからと言って、アニメの商品をいくら買ってもムダです。
前にも書きましたが、
著作権は企業が全て奪い取っているので、アニメ商品をいくら買っても
アニメーターには1円たりとも入ってきません。
日本人が今すぐできることがあるとすれば、
アニメーター個人へ直接金銭の支援をするか
わたしもそうですが、アニメだけでは食べることができないので
同人作品を作って生活費の足しにしている人が多くいます。
こういう人達の作品を買ってあげるしかありませんね
毎月1000円出す人がこの国に10万人もいれは状況は全然かわってきますが
それだって、あなたたちがアニメから受けてきた利益にくらべれは、ほんのわずかな支援です
それでもいやですか?
10万人が月1000円の支援したって、アニメーター1人に月10万
高卒の初任給ボーナス無し、ほどにもならないのですよ?
フリーターだってもっと稼いでいます。
これだけアニメから恩恵をうけてきたのに
50年間もなにもしなかったのに
それでもアニメーターにこの程度の生活をさせてあげて、ちょっとの恩を返すのもいやですか?
まぁ、嫌ならしかたないですが
ここで勘違いしないでもらいたいのですが
わたしは買ってくれ、とお願いしているわけではありません。
我々が消えて困るのは、あなたたちのほうであって、
支援したくなければ、しないでいいのです。
日本人の多くがそういう判断をすれば
結果についても日本人が背負うだけですから
それが民主国家というものです。
大人なんですから、自分で判断してください。
まぁ、この状況で支援しないという判断がまともとは思えませんが
そうなったら、我々が日本人を見捨てます。


