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『キュー○ィー○ニー』他
2007/10/07
今クール、かつて覚えがないほど大量の30分深夜ドラマがスタートしたようだ。
全局ひととおり見て。
『キューティー○ニー THE LIVE』第1話。
名作である。
メインスタッフの実力のほどは先刻承知のつもりだったが、期待以上どころの話ではなかった。
計算の行き届いた脚本。メリハリの効いた撮影&照明。遊び心に満ちた美術。おのおのの役割をきっちり果たし切る出演陣。
それらを束ねる横山演出は、変幻自在に、サスペンス、アクション、フェティシズム、ライトコメディと、次々に別の引き出しを開けてみせる。
映像的にも、パンチの強いショットの目白押しだ。
被害者が襲われ、1カット内で手持ちカメラが振り返ると、すでに死体の処理が始まっているとか、探偵がハニーの胸に登っているように見えるショートレンズ効果 etc.……。だが、本当に素晴らしいのは、それらが映像的に面白いことではない。敵集団の恐ろしさや、ハニーと探偵のおバカな関係性といった作劇的状況を、端的に表現するのに効果を発揮していることなのだ。
ハエの合成ひとつとっても、並のセンスと技ではない。
映像を熟知し、映像を愛してやまないスタッフが、豊かなアイデアとテクニックを惜しみなく注ぎ込み、おバカテイストを織りなしていく。この余裕ぶり、この大人っぷり。
心から脱帽する。
さて、大笑いさせてもらったのは、『ULTRASE○EN X』。
パロディ満載、ギャグ全開。『ギャラクシー・クエスト』みたいなテイストは、日本では難しいと思いこんでたが、なかなかどうして。その上、オーソドックスな笑いのツボも押さえて外さない。3回目の「オレは誰だ?」には、今年一番笑わされた。
同じコメディでも、ヘン顔に走られると引いてしまうが、登場人物がバスター・キートンばりの無表情に徹していてストレートに笑える。いっそアクションも、キートン風に振り切っていいのではないか。小池アクション自体は小気味よく、ニヤリとさせられもするが、「ニヤリ」どまりで爆笑はできなかった。
笑いの基本を踏まえた上で、パロディに切り込む意欲作──という意味では、『Kawaii! ○eNny』も双璧か。こちらは惜しむらく、映像がキレイキレイすぎるあまり、浦沢本の毒に水を差しているように見えた。それにしても、円谷&東宝系(と言っていいのか)のトクサツ両雄が、こぞってコメディに舵を切ったのは興味深い。
印象に残ったのはそんなところ。
もう1つ言及してみたい番組もあるが、また後日。
iWeb の挙動が飲み込めてません。エントリが増えたら分かるでしょう。(^^;
カテゴリの概念は存在しないみたいですね。
この写真はいったいどこ?