仕事を持たないニートなどの若者に対し、その自立を支援する人を対象にしたセミナーが8日、県庁であった。県内各地で相談やカウンセリングに当たっているスタッフやボランティア20人が参加。龍谷大学大学院の吉川悟教授が「ブリーフセラピーを利用する」と題して講演した。

 セミナーは県主催で全5回予定され、今回が初日。ブリーフセラピーは短期間で行動の変化を引き起こす心理療法。吉川教授は「問題解決のためにいろいろとやってみようという気持ちにさせることが必要で、相手の自己治癒能力を引き出すことが大切」とし、その方法として「相手の話を関心を持って聞き続ける姿勢が重要」と指摘した。

 セミナーでは、参加者が2人1組になり、吉川さんの指導を受けてセラピーを実践する場面もあった。

=2007/10/09付 西日本新聞朝刊=