沿革


 帆船は「人間が創り出した最も美しい建造物である」とビクトル・ユーゴーが賞賛したようにその美しい姿は無論のこと、一隻一隻に纏わるロマンを求め物語や歴史は、愛好家を魅了して止みません。 

 この帆船の魅力と同時に創り上げるという創作の楽しみが帆船模型にはあります。帆船模型は、中世ヨーロッパの王侯・貴族の富と権力の象徴として、持ち船の模型を城の中に飾ったり、船主が航海の安全を祈願して寺院に奉納したことが始まりであると言われています。

 この模型の多くは船を建造するにあたり、設計図の代わりに実船に忠実な縮尺模型を作り検討したもので、英国海軍では「ドッグヤードモデル」と呼ばれ、建造中は船大工達の設計図の役割を果たし、現在に至るも数多く残されています。

 こうしたドックヤードモデルを手本にして、欧米では「手作りの帆船模型」として長い伝統があり、数多い趣味の世界の中でも「KING’S HOBBY」と称され、高貴な趣味の代表と、数多くの人々が楽しんでいます。

 日本でも多くの「帆船模型クラブ」がモデルマニアの交流の場として組織され、この集会が考証と製作技術の向上に大きな役割を果たしています。

 木製帆船模型同好会「ザ・ロープオーサカ」は京阪神のマニアを中心に、帆船およびその模型知識を深め、会員相互の技術向上、親睦を目的として東京の「ザ・ロープ」の結成に引き続き、1977年に結成されました。

 会は、大阪梅田の阪急ターミナルビル17階、通称17番街で毎月1回の例会、毎年「海の日を中心とした連休を利用して作品展を実施しています。

 その他各種イベント、展示会への協賛出展、出版物への提供なども積極的に展開しております。

   「ザ・ロープオーサカ」の名称は、帆船はロープが象徴的であること、会員の絆をロープに託す、という意味から名づけられたものです。あなたもこの魅力的な趣味の世界「帆船模型」の扉を開いて見ませんか。